【HSP×アダルトチルドレン】その困りごとと対処法

HSPの方向けの相談、アダルトチルドレンの方向けの相談、というのはよく目にしますが、両方のお悩みを持つ方の相談、というのはあまり目にしませんね。
とはいえ、実際にカウンセリングにお越し下さる方々には、その両方の特質を持つがゆえに、辛い思いをなさっている、という方もとても多いです。

そこで今回は、HSP(HSS型HSPも含みます)の気質を持ちながらアダルトチルドレンでもある方々のよくある困りごと3つと、その解決法をお伝えします。

※HSPについてはこちらのブログを、アダルトチルドレンについてはこちらのブログを参考になさって下さいね。

困りごと①対人関係で悩みが多い

HSPであり、アダルトチルドレンでもある方の悩みの中で、最も多いのが対人関係に関する物です。
「人の悩みは全て対人関係」という言葉をよく耳にしますが、同じ「対人関係の悩み」でも、とても辛く感じてしまう事が多いのです。

まず、アダルトチルドレンの特性として、幼い時にもっとも身近な「他者」である保護者と心から安心できる関係を築けなかったため(安心どころか、不安や恐怖と戦いながらという方もいらっしゃったと思います。)自分以外の人と関わる事そのものに不安を感じてしまいます。
更に、HSP独自の特性が加わり、相手の言動やちょっとした反応に敏感に気付いてしまうので、責められるのではないかと委縮してしまったり、何か自分が悪い事をしたのではないかと余計に不安になったりしてしまいます。

困りごと②不安を抱えやすい

人間誰しも、不安を感じた事は全くない、という人はいないはずです。
とはいえ、ちょっとした些細な事に不安を感じやすかったり、日常的に不安を抱えやすかったりすると、生きづらさにつながりますし、場合によっては体調に影響が及ぶ場合もあります。

そもそも、アダルトチルドレンの方は小さい時から常に周囲の環境に神経を張り詰め、緊張状態を強いられてきました。些細な事もご自身の生存に関わる可能性があるので、ちょっとしたことでも心配する必要があったからです。その「常に緊張を保ち、不安を感じる」という性質は、大人になってからもすぐになくなるわけではありません。そこに、HSP気質の特徴である強い感受性が加わるため、新しい人間関係や状況等に対して強い不安を感じてしまうのです。

困りごと③ 感情の波が激しい

日々多くの方々の悩みをお聞きする中で、意外と多いのが「感情の波が激しい」というお悩みです。「HSP気質の方は物静か」と思われがちですし、実際に人当たりも穏やかで優しい方が多いのですが、ご本人の内面では時折大きく感情が揺れ動き、ご自身でもどう処理してよいか分からない、という事が多くあります。

アダルトチルドレンの方は、幼い頃から小さな胸にかけきれない程の不安を抱え、それを保護者に受け入れてもらったり共感してもらったりした経験が少ない為に、悲しみや怒り等の感情をあからさまに外には出さないものの、ご自身の中でどの様に向き合えば良いか戸惑ってしまう事が多いです。
加えて、HSPの気質は、感受性の豊かさゆえに、喜びや楽しみも多く見つけますが、反面不安や悲しみという感情にも包まれやすいという特徴を持っています。更にその辛さを「誰かに話したらどう反応されるか心配」「他人に心配をかけたくない」と1人で抱え込んでしまいがちです。

それゆえに、ご自身の心の中で負の感情が大きく揺れ動き、場合によっては涙が止まらなくなったりするなど、気持ちの波にのまれがちです。

どうやって解決したらいいの?

 

では、これらの困りごとに対して一体どのように対処していったらよいのでしょうか?

特に効果的な方法は大きく3つ挙げられます。

1.自己肯定感を上げる
なんといっても第一にこれです。
自分は自分のままで、価値がある。このような自分に対する自己肯定感を持っていると、対人関係においても、日常においても不安感が軽減します。また、不安を感じたとしても「自分のせいかも」と不用意に自分を責めることが無くなり、不安の原因を直視できるようになり、解決策に結びつけることが出来るようになります。

感情の波が押し寄せた時も、「そういう感情を感じる自分がいてもよい」とご自身を無条件に認める事によって、戸惑いつつも感情を上手く受け入れることが出来たり、他者に相談できるようになってきます。

2.コミュニケーションのスキルを磨く
対人関係に自信がもてるようになると、自分に対しても自信が増えてきます。また、困った時、不安な時に上手に相談をすることが出来るようになり、ご自身の負担を軽減出来ます。なにより、相談する事そのものによって、相手とのつながりが一層強化され、日常的に気持ちが安定する事が増えてきます。
1人でコミュニケーションスキルを磨くのは少し難しいので、書籍やネットで調べるだけよりも、専門家のサポートを受ける事をお勧めします。

3.自分に合ったリラックス法を見つけておく

1.2を実践しても、実際に困りごとが完全になくなるわけではありません。対人関係に悩む日もあれば、不安や心配ごとに心がモヤモヤする日もあるでしょう。しかし、こんな時にこうすれば、自分の気持ちを落ち着かせることが出来る、というリラックス法を知っておくと、素早く対処する事が出来ます。
身体を動かす事も良いですし、ぬるめのお湯に長く使ったり、部屋にアロマを炊くなどもお勧めです。

マインドフルネスやヨガ、散歩など、日常から「ストレスを感じる前に発散する」という方法を身につけておくのも効果的です。

まとめ

 今回は、HSPであり、尚且つアダルトチルドレンでもある方のお困りごと3つと、その解決策をお伝えしました。

困りごとの3つとは

①対人関係で悩みが多い
②不安を抱えやすい
③感情の波が激しい

でしたね。

解決策は

①自己肯定感を上げる
②コミュニケーションのスキルを磨く
③自分にあったリラックス法をみつけておく

でした。

解決策は分かったけど、自分で実際に行うのは難しそう。他の悩み事も相談してみたい。
そんな方は、どうぞお気軽にお試しカウンセリングにお申込み下さい。

ご自身がアダルトチルドレンである、HSPである、との前提で相談をする、というのは日常でつながりのある方に対してはなかなか難しいものです。こういう時こそ、遠慮なく専門家の力を借りて下さいね。
もちろん、HSPさんやアダルトチルドレンでない方からのご相談も受け付けております。

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