アダルトチルドレンとは? タイプ分けと具体的な克服方法も解説します!

~克服方法まで知って生きやすさを手に入れよう~

アダルトチルドレンとは?

そもそも、アダルトチルドレンとは何を意味する言葉なのでしょうか?

言葉そのものは、1970年代のアメリカで生まれました。
アルコール依存症の親をもつ子どもが成人した時、似たような生きづらさを抱えている事を発見したケースワーカーたちが、彼・彼女らの事をあらわす言葉として使いだしたのが始まりです。

「えっ、それなら自分には関係ないよ!」と思うかもしれません。
「うちの親はアルコール依存症ではないから、違うのかな?」と感じる方、もう少し待ってくださいね。

実は、1980年代の後半から1990年代半ばに「アダルトルドレン」という言葉の意味が拡大されました。

機能不全となった家庭で育ったり、心身の虐待を受けて育った子どもたちが、辛い家庭内でも「いい子」でいなければならなかった経験から、他人の期待に過剰に敏感になったケースも指すようになりました。

辛い環境で「いい子」を演じ続けた子どもたちは、成人してからも、自己肯定感が低かったり、「生きにくさ」を感じたりするようになりました。中には、PTSD(心的ストレス外傷症候群)となった人もいます。
現在では、これらの人々を指して広く「アダルトチルドレン」と言っています。

医学的な診断名ではないので、本やネットで自分にも当てはまる!と思っても、相談先が見つからない方も多いと思います。又、勇気を出して相談しても、根本的な解決に結びつかないケースも多くみられます。

先程「機能不全家族」と書きましたが、これも特別な事ではなく、夫婦関係がぎすぎすしていて子どもが家庭内で安心して暮らせない場合も含まれますし、両親が自分の意見を子どもに押し付けて、子どもの意思が尊重されていない、というのもここに含まれます。子どもは絶えず、大人の機嫌を損なわないように、親の顔色を窺い続けながらの生活を強いられるからです。

アダルトチルドレンの6つのタイプ


アメリカのセラピスト、クリッツバーグは、この様な機能不全家族の中で、どのような役割を担わされていたかを基準として、アダルトチルドレンを6つのタイプに分類しました。

そのタイプを順にみていきましょう。

1.ヒーロー(英雄)


家族の期待を一身に背負って育ってきたタイプです。
完璧主義な人が多く、0か100かの極端な考え方の持ち主が多いです。
正義感も強いのですが、「正しいか、間違っているか」にこだわりがちであいまいな部分を認めるのは苦手です。
頑張り屋さんですが、休むことをあまりしないので気づいた時には疲れ切っている場合が多く見受けられます。

2.スケープゴート(いけにえ)


家族内で「この子さえいなければ」と思わせるタイプです。
本人以外が「この子さえいなければ」という想いで一致することで、家庭の崩壊を防ぐ側面を持っています。

暴行や万引き、薬物などの社会的な問題行動を起こします。また、自身に注目を集めるために自傷行為を行うこともあります。

本人としては、自分の理解者は誰もいない、自分の居場所はどこにもない、という絶望感を常に抱えています。

3.ロスト・ワン(いない子)


いわゆる「良い子」で育てるのに手がかかりません。それゆえ、存在すら忘れられがちです。
(問題を起こす子が目立つのとは対照的です。)

自分でも、なるべく無口に、静かに目立たないように存在感を消して、問題を起こさないように細心の注意を払っています。学校などでもあまり人と関わりません。それにより、傷つかないように自分自身を守っています。

逆説的ですが、殻にこもることにより対人関係を深められないので、結果として孤独感に苦しんでいます。

4.プラケーター(慰め役)


小さなころから、親の愚痴を延々と聞き続け、慰めてきたタイプです。

親の愚痴をずっと聞く、というのは子どもにとっては相当なストレスですが、それにより自分の感情が麻痺してしまっています。それゆえに、嫌な事を嫌と言えなかったり、理不尽な状況に置かれても怒りを感じなかったりします。

こうやって長年我慢を続けているので、抑え込まれた感情が爆発してしまい、人間関係で問題を起こすケースが多々見受けられます。

5.クラウン(道化師)

ピエロ、道化師とも呼ばれます。
家庭内でいつもふざけたり変な事を言ってみんなを笑わせるタイプです。
実は、空気を敏感に察知して、気まずい雰囲気になるのを防いでいます。
明るく振舞っているように見えて、心の中では争いごとをとても恐れています。

周りからは”明るい人気者”と見られがちですが、本人は常に周りの空気が悪くならないよう気を使っているので一人になった時にはどっと疲れてしまいます。

又、周囲の雰囲気を常に優先させてしまうので、自分の意見をう事が出来ず、自身の中にため込んでしまいます。

6.イネイブラー(支え役)


とても面倒見がよく、困っている人を見かけると放っておくことが出来ません。
面倒見がとても良いのですが、「誰かに頼られている」「誰かを助けている」自分に価値を見出していて、ありのままの自分でも価値がある、という事を見失いがちです。

常に誰かを助けていないと落ち着かないため、共依存の関係に陥りやすい特徴をもっています。

共依存とは

誰かを助けることに自分の価値を見出して、相手を助け続けることにより、助けられる相手が自立できず、頼り、頼られる関係から抜け出せなくなること。親子、夫婦、恋人など、様々な関係の中で見られます。

アダルトチルドレンの症状とは?

1.自己肯定感がとても低い

先の6つのタイプで見てきたように、アダルトチルドレンは常に自分以外の誰かを気遣って育ってきました。

それゆえ、愛された経験や実感がとても薄く、「自分なんていなくてもいいのでは?」と思ってしまいます。
強い孤独を抱え、自分自身に価値をみいだせません。

周りの期待に応えている時だけは「存在価値」を感じることができるので、一生懸命頑張り続けます。
そのため、とても自己肯定感が低い方がほとんどです。

稀に自尊心がとても高く、相手を見下したような態度をとる方が見受けられますが、それも本当は自分に対する評価がとても低いので、他人にそれを見破られないように取っている態度だと言えます。

2.全て自分の責任のように感じてしまう

アダルトチルドレンは、育っていた家庭内において、直接・関節的に自分を否定され続けてきました。
機能していない家庭の中で否定を続けられているので、「家族がうまくいかないのは自分のせいだ」
「親が怒っているのは自分が悪いからだ」と常に「自分が悪い」と自分を責めてしまう癖がついています。

そのため、大人になってからも相手の機嫌が悪かったり、何か好ましくない事態が起こった時も「自分のせい」と自分ばかりせめてしまいます。

なので、本当に相手に落ち度があったとしても、責めることができません。

相手に嫌われたくないから、ではなく”自分が悪いから怒る必要がない”と感じているので、そもそも怒りや嫌悪感が沸きにくい方が多いです。

3.表面的な人間関係しか築けない


アダルトチルドレンの人間関係は、表面上とても上手くいっているように見えます。
しかし、相手に嫌われないように、場の空気が悪くならないように、と常に自分を押し殺して相手に合わせているので、お互いの意見を心から伝え合えるような深い関係を結ぶことが出来ません。

友人間はもとより、たとえ家族、夫婦であったとしても同じです。
場合によっては、見捨てられないかが不安で相手を試したりすることもあり、関係がぎくしゃくしてしまう事もあります。

自分を抑え込んだままの付き合いを続けようとしますが、結局は関係が破綻したり、トラブルにつながる事が多々見受けられます。

克服方法はあるの?

アダルトチルドレンは病気ではありません。風邪をひいた時のように専用の薬を飲んで治るわけではありません。
それでも、あきらめることはありません。

ちゃんと克服するための方法があるからです。

1.過去を振り返る

幼い頃に、家庭内で我慢し続けていた感情があるにもかかわらず、心の中で抱え続けている方が多いです。
悲しい感情は悲しい、嫌だったことは嫌だ、としっかり感じ切る事が大切です。
1人ではとても辛い作業ですので、信頼できるカウンセラーと共同で行うことを強くお勧めします。

2.自分自身を丸ごと受け入れる


小さい時から親に否定し続けられ、大きくなってからは自分で自分を否定し続けていた方は、ありのままの自分の事を認めることが出来ていません。
常に自分を責めていたり、誰かのお世話をしている自分にしか価値を見出せなかったりします。
そうではなく、存在しているだけで、自分には価値がある、という事を頭ではなく、心の底から体感できるようになることが大切です。

3.アサーティブなコミュニケーションスキルを学ぶ


常に相手の意見に合わせて生きてきたアダルトチルドレンは、自分の意見を伝えると否定されたり、嫌がられるのでは?と恐れている場合がほとんどです。

これは、アダルトチルドレンの方に限りませんが、相手に物事を伝えるときに、相手を尊重した上で自分の意見を上手に伝える方法を学ぶと、とても生きやすくなります。

具体的には
・I(アイ)メッセージ
・アクショントーク
が挙げられます。

3つとも1人で身に着けるには大変かもしれませんが、信頼できるカウンセラーと一緒に取り組めば、着実に克服に向けて歩みを進めることが出来ます。

まとめ

アダルトチルドレンの原因、タイプ、症状、克服法を順に解説しました。

最も大切なことは、アダルトチルドレンは克服できる、という事です。
そして、いつも自分を責めてしまいがちだったり、自己肯定感が低い方も、自分はありのままで充分に価値のある、かけがえのない存在だ、という事を感じて頂けたら、こんなに嬉しいことはありません。

克服に向けて、早速一歩を踏み出したい方には、まずはお試しカウンセリングをお勧めしております。
1人で抱え込んでしまうのは一番辛い上、いつまでたっても改善につながりません。
克服に向けて、一緒に歩みを進めましょう。

これを機会に、カウンセリングを受けてみようかな?と思い立ってくださった方へ。

そうはいっても、いざ申し込むとなると不安ですよね。
私自身も、初めてカウンセリングを受ける前は、とても不安でした。
(なので、少しでも敷居を低く感じて頂けるよう、毎月先着5名様は相談料90%OFFにしております。)

ご参考に、一足お先にカウンセリングを受けられたお客様の声を紹介いたします。

お客様の声

                       (※画像に映っている方は許可を得て掲載しております。)

 

相手の言っていない事まで深読みしすぎて疲れていた毎日から解放されました。

 

S様(30代)東京都

カウンセリングを受ける前は、どのようなお悩みがありましたか?

人と話すときに、自分で相手の言ったりしていないことまで深読みしすぎて、言いたいことが言えなかったり、家に帰ってからも言ったことで相手に変に思われなかったか気になって、毎日精神的に疲れきっていました。

カウンセリングを受けて、どのような気づきや変化がありましたか?

まずは悩んでいる自分もちゃんと受け入れてもらえたので、自分は自分で大丈夫、という自信がもてました。その上で、一生使える考え方や対処法を教えてもらったので、人と関わることも苦にならず、むしろ楽しくなりました。

カウンセラーの印象はいかがでしたか?

安心して何でも話せる雰囲気だったことと、私のペースでゆったりと話していただいたので、焦ることなく話せました。

このカウンセリングを、どのような方におすすめしたいですか?

私のように、人に対して色々と気をまわしすぎてかえって疲れてしまう方。

その他、感じたことや疑問に思ったことなど、自由にお書き下さい。

今にして思うと、もっと早くカウンセリングを受けていたら・・・と感じます。悩んでいる方は早く受けることをお勧めします。

カウンセラーからのコメント
ご相談当初は心身共に疲れ切って、自己肯定感がすっかり下がっていたS様。

まずは自分を責めてしまう無意識の癖を改める所からスタートしましたね。
最終的には自己肯定感も上がり、今の自分が一番好きで、人間関係も楽しくなった、と仰って頂きました。

勇気を出してカウンセリングに申し込んだからこそ、とのお言葉が忘れられません。生きやすさにたどり着いたのはご自身の努力のたまものであることを忘れないでくださいね。

 

アダルトチルドレンの方にお勧めのカウンセラーさんです。

 

O様(奈良県)

①カウンセリングを受ける前は、どのようなお悩みがありましたか?

あるママさんのことを苦手に思ってしまっていて、そのママさんがいるであろう公園に行くことが憂鬱でした。

②カウンセリングを受けて、どのような気づきや変化がありましたか?

お話ししているうちに、そのママさんに会うと自分自身の体に緊張によるこわばりや喉のつかえた感じをしていることに気づきました。そして必要以上に相手の心に入りすぎているんだなと思いました。また、理想の未来を想像させていただき、するすると言葉がでてきて、自分はこうなりたかったんだ!と改めて感じてびっくりしました。

③カウンセラーの印象はいかがでしたか?

終始穏やかで、あかり先生自身もアダルトチルドレンだったということでとても話しやすかったです。何を言っても大丈夫という安心感がありました。

④このカウンセリングを、どのような方におすすめしたいですか?

どなたにもおすすめですが、特にアダルトチルドレンでお悩みの方には、カウンセラーさんとの相性がよく合ってお話ししやすいんじゃないかなと思います。

⑤その他、感じたことや疑問に思ったことなど、自由にお書きください。

とても印象的だったのが、どうなったら私にとっての理想の未来ですか?という問いかけで、想像しながらお話しした時に、『想像していた時のお顔がとても嬉しそうで、こちらも嬉しくなりました』とおっしゃって下さった時のあかり先生の表情がとても嬉しそうで、心からそう思ってくださったんだなと思いました。
すごく共感してくださるカウンセラーさんなので、どんなお話しも受け止めてくださると感じ、安心して話すことができました。今回はありがとうございました。

カウンセラーからのコメント
ママ友さんとの毎日の関係に疲れていらしたO様。具体的な状況をお聞きしつつ、小さくても出来る事、を一緒に探していきましたね。最終的には素敵な笑顔とともに、「なりたい未来」を描くことも出来るまでになりました。O様の周りの方も、その笑顔できっと幸せになりますよ!

 

自分の感情を相手にうまく伝えられるようになりました

 

I様 (40代)愛媛県

カウンセリングを受ける前は、どのようなお悩みがありましたか?

会社の人間関係で悩んでいました。威圧的な言葉を投げかけてくる同僚に、どのような対応をすればいいかわからず、会社でも家に帰ってもモヤモヤ・イライラが続いて、ストレスがすごくたまっていました。

カウンセリングを受けて、どのような気づきや変化がありましたか?

同僚に対して言い返したいと思う反面、言ってしまうと関係性が壊れてしまうのではないかと心配していましたが、カウンセラーさんから”同僚に話しかけやすい状態をつくって丁寧に伝える”ことを具体的なシチュエーションで提案してくださいました。その状況をイメージしてみると、「確かに感情的にならずにうまく伝える」と感じられ、行動することができました。

カウンセラーの印象はいかがでしたか?

ポジティブな雰囲気なので、重たい悩みでもカウンセラーさんとお話していると気持ちが軽くなります。こちらの話を言葉単位でよく聞いてくださり、自分事として悩みの解決にむけてすすめてくださいました。

このカウンセリングを、どのような方におすすめしたいですか?

人間関係で悩んでいる方、自分の気持ちを表現するのが苦手な方、相手がどう思うかを過剰に気にしてしまう方。

その他、感じたことや疑問に思ったことなど、自由にお書きください。

セッション中は、私の悩みに親身になって聞いてくださりありがとうございました!

カウンセラーからのコメント

職場での悩みを相談して下さったI様。具体的な悩みには練習を行いながら対処しつつ、”何故、言いたいことが言えないのか”、という根本的な悩みにも向かい合って下さいました。カウンセリングの後半、自分で自分が受け入れられるようになった時の笑顔が忘れられません。これからも応援しています!

 

他にも、数多くの喜びの声が寄せられています!!

 

◎緊張感で眠れなかったり、体がガチガチになっていたのが、自分で治せるようになりました。(20代 女性)

◎自分はダメだという気持ちから、解決へのイメージがしっかりと湧きました!(20代 女性)

◎苦手だった人間関係も改善する希望が 見えました!(40代 女性)

◎人目が気になり、他人と自分を比較する日々から一歩踏み出す勇気が出ました!(30代 女性

という声が続々と寄せられています。
皆さんが、カウンセリングの度に活き活きと生まれ変わったような笑顔になるのを見る瞬間こそ、カウンセラーとして最も嬉しい瞬間です。

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