【HSP・HSS型HSP・アダルトチルドレン・愛着障害】引き受けたくなくても、つい「はい」と言ってしまう理由と対処法


「誰も立候補しないから」
「断ると責められそうで怖いから」

学生時代の委員決めの他、地域の自治会の役員や、お子さんの学校のPTAなど、誰も立候補する人がいないと、なんだか自分が引き受けないと、という気持ちになってしまい、無理に引き受けてしまう・・・。

やりたい気持ちや、挑戦する気持ちがあればよいのですが、やりたくないのについつい引き受けてしまう事、ありませんか?

つい引き受けてしまうのは、あなたの“気が弱いから”でも“優柔不断だから”でもありません。

今回は、なぜ引き受けてしまうのか、その理由と、少し心を楽にするための対処法を3つずつお伝えします。

理由①責められている気がするから

みんなが黙っている沈黙の時間。
「誰もやらないの?」「やってくれないの?」と責められているような気がしてしまい、思わず手を挙げてしまうことがありませんか?
HSPさんやHSS型HSPの方は、特に心理的な圧迫感を感じてしまいますよね。

実際は誰もあなたを責めているわけではないのですが、アダルトチルドレンや愛着障害の方で、幼少期に理不尽な事で怒られたり、責められたりしていた経験のある方の場合、得にこの様な気持ちになりやすいです。

理由②自分が責任を取らないといけない気がするから

大抵の場合、その場にいる誰か特定の人に責任が集中するわけではないはずです。
しかし、集団の空気を敏感に感じとるHSPさんは、「ここで動かないと場が乱れてしまう」と思いやすいのです。
アダルトチルドレンや愛着障害の方の場合は、幼い時に、大人の手助けが無かったり少なかったりして、ご自身で責任を負わされていたケースが多く、「誰かが責任を負う」というシーンになると、”自分がやらなければ”という気持ちになりやすいです。

理由③役に立たないと自分に価値がないように感じるから

小さい頃から「役に立ってあたりまえ」と育てられたり、周りを助けることを求められてきた方は、断ると「自分の存在価値がなくなる」と感じてしまうこともあります。

たくさん誉められて育った、という方でも、無条件で存在を認めてもらうのではなく、
・何かを成し遂げて結果を出した時
・何かしらの役に立った時
のみに、それだけを褒められていた場合、こんな気持ちになりやすいです。

役に立っても立たなくても、自分はそのままで価値がある、という気持ちがあると、こういう気持ちにはなりにくいです。
アダルトチルドレンや愛着障害の方によくあるパターンですが、HSP気質の方の場合は、より強く感じる場合も多いです。

3つの対処法とは?

さて。
原因が分かったところで、どう対処したらよいのでしょう?
ここでは3つ、対処法をお伝えします。
最初の2つはより実践的なもの、最後の1つは根本的なものになります。

対処法①即答せずに間を作る

「少し考えさせてください」
「予定を確認してからお返事しますね」

——そう伝えるだけで、反射的に「はい」と言ってしまうのを防げます。

”私が引き受けなければ!”という気持ちが強い時は、冷静な判断ができないものです。
まずは、
「少し考えさせてください」
「予定を確認してからお返事しますね」
などと伝えて、気持ちを落ち着けるための時間をつくりましょう。
——これだけでも、反射的に「はい」と言ってしまうのを防ぐことが出来ます。

対処法②短い断りフレーズを準備しておく

「今回は難しいです」
「力を発揮できそうにないので見送ります」

断るときは、こんな風にシンプルな言葉で大丈夫です。
長い説明は必要ありません。短く伝えるほうが、罪悪感も減らせます。
予め、お断り用のフレーズをいくつか覚えておきましょう。

対処法③ “役に立たなくても価値がある”と再確認する

何かしら、誰かの役に立つことで、自分に価値があるように感じる・・・。
そんな方は、

役に立っても立たなくても、私はそのままで大切な存在

ということを、普段から再確認しておきましょう。
例えば、寝る前や朝に、「私はそのままで大切な存在」「存在しているだけで充分価値がある」など、声に出したり、ノートに書いたりするのもお勧めです。
少しずつで良いので、「存在価値=役に立つこと」という思い込みをやわらげてゆきましょう。

まとめ

「引き受けたくないのに断れない」のは、決してあなたが弱いからではありません。
敏感で思いやりのある性質故だったり、幼少期の経験が理由だったりします。
その具体的な理由とは、

①責められている気がするから
②自分が責任をとらないといけない気がするから
③役に立たないと自分に価値がないように感じるから

の3つでしたね。
また、対処法は

①即答せずに間をつくる
②短い断わりフレーズを準備しておく
③”役に立たなくても価値がある”と再確認する

の3つでした。
“断ること”や”引き受けないこと”は自己中心なことではなく、あなた自身を大切にする選択なのです。
少しずつ、上手に断れるように練習してゆきましょう。

それでもうまくいかない時は

「頭ではわかっているのに、どうしても断れない」
「断るだけで罪悪感に押しつぶされてしまう」
「自分がやらないとダメな気がしてしまう」

そんなときは、ひとりで頑張らなくても大丈夫です。
安心できる場で気持ちを整理したり、断る練習を一緒に重ねることで、少しずつ“本当の自分の望み”を大切にできるようになります。

もしよろしければ、カウンセリングという安心の場を使ってみてくださいね。
あなたが「自分を守りながら周囲と関わっていける」ように、お手伝いします。

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