【HSP・HSS型HSP】非HSPの方に自分の辛さを理解してもらう方法3選

HSS型HSPさんを含め、HSP気質を持つ方々には、光や音が苦手だったり、人混みが辛かったり、マルチタスクがしんどかったりと、日常生活で困りごとを抱えているケースが多く見受けられます。対人関係においても、大声で話しかけられるのが辛かったり、相手の表情で疲れてしまったりすることもありますよね。

しかし、そのしんどさをHSPでない方々に分かってもらうのには、コツがいるものです。
そもそも辛さを説明する事にも勇気が要りますが、勇気を出して説明するにも、どう伝えていいのか分からなかったり、理解してもらえなかったりするとがっかりしてしまいますよね。

そこで、今回はHSS型HSPさんやHSPさんがご自身の辛さをHSPでない方に理解してもらう方法を3つお伝えします。

①対応策も含め、具体的に説明する

HSP気質の辛さは、一般的には「人一倍敏感」などと一括りにされていますが、実は人によって悩みや辛さは様々です。また、同じ人でも、職場や家庭などの環境によって、感じる辛さは変わるものです。
ご自身の辛さを分かってもらいたい時は、まずは具体的に何に困っているのかを伝えてみましょう。その際、対応策も具体的に伝えるのがポイントです。

例えば、「大きな声で話しかけられると緊張してしまうので、もう少し小さい声で話しかけてほしい」、「一度に沢山の事を頼まれると、気持ちが焦ったり混乱してしまうので、出来れば要件は1つずつ伝えてほしい」などです。

ご自身が反対の立場に立った場合を考えて頂きたいのですが、ただ漠然と「辛い」と言われるよりも、具体的にどうしてほしいかを伝えてもらった方が、相手にとってどうしてあげたらよいかがはっきりして、行動しやすいというもの。

もちろん、ただただ「人混みがしんどいよね」といい合える仲間がいるのも大切なことですが、ご自身と違う特性の人に悩みを伝える時は、「では、自分はいったい相手にどうしてほしいのか?」を考えた上で伝えると、聞いた側も「苦情」ではなく「お願い」として受け入れやすくなります。

②相手の気持ちにも配慮する

HSP気質に限らず、ご自身の感情や体験を説明する際には、相手が受け入れやすい表現方法を選ぶのが重要です。
では、どうしたら受け入れてもらえやすいのでしょう?
実は、「相手の気持ちに配慮する」事が大切になります。
例えば、「あなたの声は大きくてうるさいし、なんだか怖い感じがする」と相手を責めるような言い方よりは、「静かに話してくれたら嬉しい」とお願いされた方が、言われた方も気分よく対応できますよね。

こんな伝え方をした場合、相手はどんな気持ちになるだろう?別の言い方ではどうだろう?と、色々考えてみて下さいね。また、同じ内容でも、相手によって、あるいは同じ人でもその場の状況によって、伝え方は様々です。
普段から伝え方のバリエーションを増やしておくと良いでしょう。

注意点!

相手の感情に配慮する、とお伝えしましたが、大切な注意点があります。
相手が否定的な反応を示した場合には、ご自身の感情を大切にする、ということです。

他人の表情に敏感なHSP気質の方は、相手の表情が曇ったりすると「これ以上不愉快な思いをさせないように」と相手に合わせてしまう事が多々あります。加えて、「こんなことを伝えた自分も悪かったのでは・・・」とご自身を責めてしまう事もあるでしょう。

しかし、最も優先されるべきはあなたの気持ちであることを、忘れないで下さいね。

あなたの辛さに最も寄り添い、あなたを一番大切に出来るのは、あなた自身です。
相手の反応が芳しくなかったとしても、「また次の機会にしよう」と気持ちを切り替えたり、ご自身の事を伝える事が出来た、という行動自体を誇りに思って下さいね。少なくとも、伝えないよりは、一歩前進しているのですから。

③書籍等の情報をみてもらう

具体的に説明もしたし、相手の気持ちにも配慮している。それでも一向に伝わらない・・・。
そんな時は、HSS型HSPやHSPに関する書籍などを読んでもらう、という方法もお勧めです。

ここ数年で、HSP気質に関する書籍が多く出版されています。イラストが多く分かり易いものから、専門的に解説したものまで、様々なものがありますので、相手に合わせて選ぶとよいでしょう。

もちろん、渡した後すぐに「もう読んだ??」などと感想を催促するのはNGです。
相手が忙しくて読むひまがない、という場合もあります。又、読むか読まないかは相手の自由です。本を渡した側としては「早く読んで感想を聞きたい」と思うかもしれませんが、相手から連絡がなくても、しばらくは時間をおいてみて下さいね。

まとめ

今回は、HSS型HSPやHSPの方が、非HSPの方にご自身の辛さを理解してもらう方法を3つ、お届けしました。
その方法とは

①対応策も含め、具体的に説明する
②相手の気持ちにも配慮する
③書籍などの情報をみてもらう

でしたね。

伝えてみたいけど勇気が出ない、私の場合はどう伝えたらよいか、一緒に考えてほしい、そんな場合は、どうぞお気軽にお試しカウンセリングにお申込み下さい。もちろん、その他の悩み事でも構いません。

「もっと大変な人もいるだろうから、私の悩みなんて相談するほどのことではないのでは・・・」という方もいらっしゃいますが、ご自身の辛さは誰とも比較できる物ではありません。いつでも、ご相談下さいね。