「HSPあるある」対処法まで知っていますか?

根本的な解決法をお伝えします

「HSPあるある」・・・HSPという言葉が以前より世間に知られるようになってから、こんな言葉がネット上でもよく見られるようになりました。

例えば、

☑他の人が怒られていても自分も怒られているように感じてしまう

☑友達が発した何気ない一言でさえ(友達に悪気はないと分かっていても)とても傷つく

☑相手の顔色が曇ると「嫌われたかも?」と気になる

☑会話で相手を傷つけなかったかや、仕事での小さなミス等を一人反省会しがち(しかも、頭でぐるぐる回って収まらない)

☑嫌なことがいつまでも頭から離れない

などが主なものでしょうか。

しかし、「そうそう、あるよね。」という気持ちだけで終わっていませんか?

もちろん、共感してもらえることで安心感を得ることは確かです。
(そして、その安心感もとても大切です。)

問題はその先です。

「あるある」症状を分かってもらえて安心した、ほっとした。
それだけで済ませていませんか?

せっかく「あるある」が分かっているなら、根本的な対処法を身に付けて、よりあなたらしく自由に過ごせる毎日を手に入れましょう!
(物理的な対処法はこちらの記事へどうぞ)

対処法1
ぼーっとする時間を持つ

つねに周囲に気を配ってしまうHSPさん。
一旦気になると、家に帰ってからもずーっと他人の表情やその日や過去にあった事が気になってしまいます。

マインドフルネスが出来る方はそれが一番ですが、マインドフルネスに挑戦しても、「あっ、余計なことを考えてしまった!」と自分を責めて逆効果になってしまう方も見受けられます。

思い切って、仕事も家事も何もかもしないぼーっとする時間を、意識的に作ってみて下さい。
何もしないと何か考えちゃう!という方は、自然の中を散歩したり、芸術を楽しんだり、単純作業もお勧めです。

大切なのは、定期的に意識してぼーっとする時間を作ること。
ぐるぐる思考から抜け出すコツが分かってきますし、モヤモヤした考えや気持ちが抜けてきて、心や頭の中がだんだんとクリアになっていきます。

また、自然や芸術を深く感じることができるHSPさんならではの強みを生かして、よりリラックスした時間を過ごす事が出来るようになりますよ。

対処法その2 
人を助ける基準をあらかじめ決ておく

「えっ!なんだか冷たい!」
こう思った方、多いと思います。

しかし、自分が助けられる側になった場合を考えてみて下さい。
もし、あなたを助けてくれた人が、自分の事を後回しにしていて、実はとても困っていたとしたら・・・。

「そんなつもりで助けを求めたのではなかったのに・・・」
「無理をさせてしまって、悪いことをしてしまった・・・」
あるいは、最初から”ここまでなら手伝える”と教えてほしかった、という意見もあるかもしれません。

頼まれごとを引き受ける時、もしくは、自分から助けを申し出る時は、

・自分が今抱えている仕事(家事でも)はこれくらい。だから、これくらいなら手伝えますよ。
とか、
・今は手一杯だけど、○時間(○日)後には終わっているので、それからなら手伝えますよ。

と、ご自身の出来る範囲を伝えるのが大原則です。

伝えるのが苦手な方は、信頼できる方とちょっとずつ練習してみましょう。カウンセリングでも、カウンセラーを相手役にして練習することが出来ますよ。

誰かを助けてあなたが倒れてしまっては、相手もとても悲しむことでしょう。

とはいえ、HSPさんには心優しい方が多い方が多いのもまた事実です。
(困っている相手の気持ちを身に染みて感じるからだと思われます。そのこと自体はとても素敵で素晴らしい事です。)
なので、目の前に困っている人がいると放っておけなくて、自分の事は構わず、とっさに手を差し伸べます。

そこで。
最初から人を助けるときの基準を決める、というわけです。

例えば、
・お仕事なら「自分の仕事をやり終えた後にでも就業時間内に出来るもの」、
・ご近所のボランティアなら「体力的・精神的に疲れすぎず、後から休憩の時間がとれるもの」、
・友達からのお誘いだったら、静かなカフェで話を聞くのはOKだけど、ショッピングで人混みの繁華街に行くのはNG
というのもありかもしれませんね。

もちろん、臨機応変な対処は構いませんが、「自分が後から疲れない」が大原則です。

そして、お手伝いをした後は、かならず、相手の顔色に関わらず、「自分はよくやった」と自分をほめてあげて下さい。「手伝ったけど、かえって迷惑になったかな・・・」なんて反省会はしない事です。

頼まれたことをお断りした場合も、どう感じるかは相手の問題です。断ってしまったことが気になるなら、美味しいお茶でも飲みながら、”自分を大切に出来たこと””ちゃんと断る事が出来た自分”を思いっきりほめてあげて下さいね。

対処法その3
気づき、認める

冒頭にもたくさん挙げた「あるある」ですが、他人が怒られている時でも感じる「恐怖」や、人に嫌われたかもしれない、と思う「不安」という感情に陥ると、ついついそのまま引きずってしまい、頭の中のぐるぐる思考が治まらない、という方が殆どだと思います。


しかし一方で、「そうそう、これってあるあるなんだよねー」と言える自分がいる、という事は、この感情がHSPの特性だ、と頭では理解している、という事でもあるのです。

なので、これらHSPに特有の「恐怖」や「不安」に駆られたときは、「あっ、自分は今”あるあるの罠”にはまってるな!」と心のなかで呟いてみて下さい。場所に問題がなければ、どうか実際声に出してみて下さい。
(”あるあるの罠”はご自身にしっくりくるいい方に変えて下さって大丈夫ですよ。)

「感情」というのは無意識のものですが、気づいて、意識化、言語化することにより、一旦その感情から抜け出す事が出来ます。
もっとも、抜け出しても「あ~、またこんな風に感じてしまった」と思うと元の木阿弥です。


気づいた後は、「恐怖を感じてもいいよ」「不安に思ってもいいよ」とどうぞご自身を丸ごと認めてあげて下さい。



余力があれば、「気づいた自分、えらい!」とご自身を思いっきりほめてあげて下さい。そのころには、「恐怖」や「不安」のぐるぐる思考から抜け出していることでしょう。

最初は難しく感じる方もいらっしゃるかもしれません。それでも、何度か繰り返していると、自然と出来るようになりますので、あきらめずに練習してみて下さいね。もちろん、出来なくても、チャレンジしただけであなたは確実に成長しています。
どうか、ご自身をいたわってあげて下さい。

まとめ

HSPあるあるへの根本的な対処法は

1.ぼーっとする時間を持つ

2.人助けの範囲を決める

3.気づき、認める

の3つでした。

この3つを実践する事により、あなたらしく、自由な毎日を手に入れることができますよ。

じっくりゆっくり、対処法を身に着けたい方は、一度お試しカウンセリングでご相談ください。

具体的なお困りごとをお聞きしつつ、あなたに合った方法を、一緒に探っていきましょう。