ご自身がHSP・HSS型HSP気質で辛かった経験を活かし、カウンセラーとして同じような辛さに悩む人たちの役に立ちたい。
そんな風に、カウンセラーになりたいというHSP気質の方々からのご相談が増えています。
確かに、HSP気質の方々は相手の表情やちょっとした仕草から相手の本音に気付くことができますし、優しい気遣いも大変得意とするところです。
カウンセラーになるにはうってつけ!と思いたいところですが、実は、HSP気質の方ならではの大事な注意点がいくつかあります。
そこで、今回はその注意点を3つ厳選してお届けします。
HSP気質でない方も当てはまる場合がありますので、宜しければ最後まで読んでくださいね。
その前に:セルフケアは大前提!
すぐさま「注意点」をお伝えしたいところですが、その前にHSS型HSPさんやHSPさんがカウンセラーとして活躍するための大前提をお伝えします。
HSP気質の方は、普段から他人の気持ちに気付きやすく、それ故疲れやすくもあります。
相手の気持ちに細心の注意を払う仕事だけに、疲れの溜まり方は倍以上です。
ゆっくり自分をケアする時間を確保し、自分をケアする方法を知っておく。
自分のためよりは誰かのために尽くしたい、という方もいらっしゃるかもしれませんが、ご自身が元気であってこそ続けることの出来る仕事でもあります。
セルフケアは大前提だ、という事を忘れないでいて下さいね。
①感情を引き受けない
えっ、相手の感情に寄り添うのがカウンセラーの仕事でしょう?
そんなご質問が聞こえてきそうです。
仰る通り、「感情に寄り添う」「共感する」のはカウンセラーの仕事の核となる部分で間違いありません。
しかし、「感情を引き受ける」ことや「相手の感情に完全に同化してしまう」は少し違います。
相手の気持を丸ごと受け止め、共感することはあっても、例えば相手と同じようにカウンセラー自身も落ち込んでしまったり、不安に囚われてしまっては相談どころではなくなってしまいます。
相手を丸ごと受け止める事は、ご自身が潰れていては不可能です。
また、「辛さが分かったつもり」でも相手の気持とご自身が感じとった気持ちは別のものである可能性も否めません。
相手の感情に呑み込まれないこと
まずこの点を第一に覚えておいて下さいね。
②答えは相手の中にある
HSPの方は幼い頃(生まれてから?)から現在まで、その気質ゆえにそれこそ様々な苦労を重ねてきたと思います。その苦労を周囲から理解されない、という辛さもあったでしょう。
そのため、相手から「こんな辛さがあって…」という相談を受けた時に、ついついご自身の同じ体験談や「自分の場合はこう乗り越えた・対処した」という話を伝えたくなってしまうかもしれません。
しかし、カウンセリングは「答えは相談者様ご自身の中にある」というのが原則です。あくまでも参考や提案としてなど、どうしてもという場合にご自身の体験を引き合いに出すことはあるかもしれませんが、それは最後の手段だと思って下さい。
心優しいHSP気質の方は、相手に対し、早くその辛さをなくしてあげたい、と解決策を早く探したくなってしまうかもしれませんが、ゆっくりと相手に心を寄せてしっかりと話を聴いて差し上げてください。
話の聴き方が適切であれば、答えは自ずから相談者さんの中に現れてきます。
焦らず慌てず、相手を信じてそれを待つのもカウンセラーの仕事です。
もちろん、ご自身がカウンセラーとしてではなく、HSP同士の友達という場合は、ここに書いた注意事項を特に意識しすぎる必要はありません。「私もわかるよ!」私の場合はね、と積極的にご自身の体験を共有する事が、相手の助けになる事もあるでしょう。
ただし、感情を引き受けすぎないというのは、ご自身をまもるうえでのコツとして意識して頂けると毎日が楽になると思います。(、相手を見捨てるわけではなく、助けるためでもある)
③光と音に注意
気持ちだけではなく、感覚刺激にも敏感なHSP気質の方々。
光や、音が苦手、という方も多くいらっしゃることでしょう。
実は、この光と音も、最近は注意しなければならないポイントとなっています。
というのも、近年は対面のほか、Zoomなどを用いたリモートでのカウンセリングも増えてきました。
相談する側にとっても、移動時間が少なかったり、人前に出るのが苦手な方にはハードルが下がるなどメリットが多数あります。
もちろん、カウンセラー側にもメリットはあるのですが、問題は先程挙げた光と音です。
リモートでのカウンセリングは1時間から2時間、パソコンの画面を見続ける事になります。ご自身の顔を照らすライトを使用なさる方もいらっしゃるでしょう。
普段の仕事でも使っているよ、と感じるかもしれませんが、セッション中は終始集中した状態ですので、パソコンのブルーライトや周辺の光を浴び続ける事になります。
また、イヤホンで相手の話を聞く場合にも注意が必要です。
実は、イヤホンの種類によっては相手の声の低い部分を拾いきれなかったり、逆にしっかりと低温を拾ってくれたりするものがありと、かなり製品に「個性」があります。
平たく言うと、音質に差があるのです。
音楽を聴くわけではありませんが、細かな音質や音が高すぎる・低すぎるなどが気になるHSP気質の方は、イヤホンもしっかりと実店舗で試すなり、色々な種類を使い分けるなどするのがおススメです。
おまけ:HSS型さんは一旦休む!
さて。
ここまで、HSPさんも、HSS型HSPの方も、どちらにも共通する項目をあげてきました。
今度は、特にHSS型HSPさんに気を付けて頂きたいことです。
それは
一旦休むこと
です。
もちろん、HSPの方も、疲れやすさゆえに、「こまめに休みを取る事」は重要です。
ところが、HSS型HSPさんの場合、休みを取る事が大切だと分かっていても、目の前の目標に向かって突き進んでしまう事がよくあります。
カウンセリングとカウンセリングの間の時間を短くしてしまったり、カウンセリングに伴う事務作業に集中しすぎてしまったり・・・。
結果、ご自身も疲弊しますし、ミスも出かねません。
ある作業と別の作業の間などには、必ず意識的に「休む」時間をもうけて下さいね。
「休む」という感覚がしっくりこない方は、「確認をゆっくり丁寧に行う時間を取る」と意識すると良いですよ。
まとめ
今回は、カウンセラーになりたいHSPさん、HSS型HSPさんが注意すべきこと、をお伝えしました。
その内容とは
①感情を引き受けない
②答えは相手の中にある
③光と音に注意
おまけ:特にHSS型HSPさんは一旦休む
でしたね。
もちろん、他にも注意するべき事柄はありますが、まずはこの3つ(4つ)を覚えておいてくださいね。
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