「HSPなのに、怒ってしまうんです。」
「HSPだから、怒りが爆発してしまうんです。」
どちらも、実際にご相談にいらっしゃる方から聞く言葉です。
HSPというと、
「穏やかな人」
「人の気持ちを考えられる人」
「争いを好まない人」
というイメージがあるかもしれません。
そのため、
「HSPなのに、こんなに怒ってしまう私はおかしいのかな」
と悩んでしまうことがあります。
そして、怒っているときだけでなく、怒ったあとに、
「どうしてあんなに怒ってしまったんだろう」
「もっと我慢できればよかったのに」
と、自分を責めてしまうこともあります。
一方で、
「私はHSPだから、怒りが爆発してしまうんだ」
と考えている方もいます。
では、HSPは本当に怒りっぽいのでしょうか?
また、HSPだから怒りが爆発しやすいのでしょうか?
実は、HSPだから怒りっぽい、と一概に言うことはできません。
では、なぜ「普段はあまり怒らないのに、限界になると怒りが爆発してしまう」ということが起こるのでしょうか。
その背景には、怒りを感じても、その場では我慢してしまうことが関係している場合があります。
この記事では、HSPと怒りの関係や、なぜ怒りを我慢しすぎてしまうのか、怒りが爆発する前にできることについて、一緒に考えていきます。
HSPではない方にも当てはまることがたくさんありますので、「私はHSPではない」という方も、よろしければ読んでみてくださいね。
目次
HSPは本当に怒りっぽいの?

まず、HSPだからといって、怒りっぽいとは限りません。
HSPは、周囲の刺激や人の感情などを敏感に受け取りやすい気質です。
そのため、人との関わりの中で、
「今の言葉、ちょっと嫌だったな」
「なんだか含みのある言い方だな」
「もしかして、嫌味を言われたのかな?」
など、相手の言葉にモヤッとしたり、嫌な気持ちになったりすることがあります。
けれども、そこで感じたことをすぐに「怒り」として表現するとは限りません。
むしろ、人の顔色を気にしやすかったり、相手の気持ちを優先しやすかったりするために、
「これくらいのことで怒ったらダメ」
「相手にも事情があるかもしれない」
「私が我慢すればいい」
と、自分の気持ちを後回しにしてしまい、怒りを感じても、その場で「嫌だった」と伝えられないことがあります。
そのため、「怒らない人」なのではなく、怒りを感じても、その場では自分の気持ちを飲み込んでいる場合もあるのです。
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なぜ、怒りを我慢してしまうの?

怒りを感じたときに、それをそのまま相手に伝えるのは、誰にとっても簡単なことではありません。
特に、
- 嫌われたくない
- 相手を傷つけたくない
- 関係を悪くしたくない
- 空気を悪くしたくない
- 自分さえ我慢すれば丸く収まる
こうした考え方があると、「嫌だった」と感じても、それを相手に伝えるより先に、自分の気持ちを抑えてしまいます。そして、これが何度も続くと、いつの間にか、
- 嫌でも我慢する
- 辛くても平気なふりをする
- 相手に合わせる
そういったことが当たり前になってしまうことがあります。
すると、自分でも「本当はどうしたかったのか」が分からなくなってしまうことがあります。
たとえば、誰かに嫌なことを言われたとしても、
「まあ、悪気はなかったのかもしれない」
「私が気にしすぎなのかな」
「これくらいで怒るのは大人げないよね」
と、自分の気持ちを打ち消してしまう、といった具合です。
本当は、
「私は嫌だった」
と感じているのに、その気持ちをなかったことにしてしまうのです。
そして、これが一度だけなら、それほど大きな問題にならないかもしれません。
けれど、こうした我慢が何度も続くと、少しずつ心の中に負担がたまっていきます。
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我慢しているうちに、怒りが積み重なっていく

怒りというのは、ある日突然ゼロから生まれるとは限りません。
たとえば、
「本当は嫌だったけど、今回は我慢しよう」
と思ったことがあったとします。
その後、また嫌なことがあっても、
「まあ、これくらいなら……」
と我慢する。
さらに別のことでも、
「私が気にしなければいい」
と飲み込む。
このように、ひとつひとつは小さな出来事だったとしても、積み重なっていくことがあります。
そして、ある日ほんの小さな出来事をきっかけに、
「もう無理!」
と、一気に怒りがあふれてしまうのです。
周囲の方には突然怒りだしたように見えたり、
「そんな些細なことで、どうしてそこまで怒るの?」
と思われるケースが往々にしてあります。
でも本人にとっては、そのときの出来事だけが原因ではないのです。
その前から、
「嫌だった」
「つらかった」
「分かってほしかった」
「もう我慢したくない」
という気持ちが、積み重なっていた可能性があります。
だからこそ、怒りが爆発したときには、最後に起こった出来事だけを見るのではなく、それまでに何を我慢してきたのかを振り返ってみることも大切です。
そして、「何を我慢してきたのか」だけでなく、「なぜ私は、そこまで我慢してしまったのか」を考えてみることも、自分を理解する手がかりになります。
「突然キレてしまう」のは、怒りをためすぎたサインかも

「普段はそんなに怒らないのに、限界になると自分でも怖いくらい怒ってしまう」
もしそう感じているなら、怒りそのものだけを問題にするのではなく、
「私は、どんなことを我慢してきたんだろう?」
と考えてみるのもひとつの方法です。
たとえば、
「本当は断りたかったのに、断れなかった」
「嫌だったけれど、相手に合わせた」
「助けてほしかったけれど、言えなかった」
「傷ついたけれど、平気なふりをした」
そんなことはなかったでしょうか。
「自分は怒りっぽい」と思っている人の中には、実は怒りっぽいというより、自分の気持ちを我慢することが習慣になっている人もいます。
では、なぜ「嫌だ」と思っても、我慢してしまうのでしょうか。
その理由は、人によって違います。
「嫌われたくない」
「迷惑をかけたくない」
「わがままだと思われたくない」
「相手を怒らせたくない」
など、さまざまな思いがあるかもしれません。
自分の気持ちよりも、相手の気持ちやその場の空気を優先することが、いつの間にか当たり前になっていることもあります。
そして、我慢を続けていると、限界を超えたところで感情が一気にあふれてしまうことがあります。
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怒りを爆発させないためにできること

では、どうすれば怒りが爆発することを防げるのでしょうか。
大切なのは、怒りをなくそうとすることではなく、限界になる前に自分の気持ちに気づくことです。
ここからは、日常生活の中でできることを3つご紹介します。
①「嫌だな」と思ったときに、その気持ちを否定しない
「こんなことで嫌だと思うなんて、私がおかしい」
と考えるのではなく、
「私は今、嫌だと感じているんだな」
と、まずは気づいてあげましょう。
嫌だと感じることと、相手を責めることは同じではありません。
自分の気持ちに気づくだけでも、とても大きな前進です。
➁小さな我慢を「たいしたことない」と片づけない
一つひとつは小さなことでも、それが何度も続けば負担になることがあります。
「これくらいなら大丈夫」と我慢する前に、
「本当はどうしてほしい?」
と、自分に問いかけてみるのもいいでしょう。
そこから、自分の気持や要望を、上手に相手に伝える方法を見つけてゆくこともできます。
③「自分が何故我慢してしまうのか」を誰かと一緒に考えてみる
自分一人で考えていると、
「私が悪いのかな」
「気にしすぎなのかな」
と、どんどん自分を責めてしまうことがあります。
そんなときは、信頼できる人に話してみることで、自分では気づかなかった気持ちに気づけることもあります。
「私は、どうして嫌なことを我慢してしまうんだろう?」
そんなところから、自分の気持ちを一緒に整理していくのもひとつの方法です。
怒ってしまった自分を、責めなくてもいい

もちろん、怒りを相手にぶつけてしまったことで、誰かを傷つけてしまうこともあるでしょう。
その場合は、言ってしまったことや、してしまったことを振り返ることも大切です。
でも、
「怒ってしまった私はダメな人間だ」
と、自分を責め続ける必要はありません。
怒りが爆発してしまったときには、
「私は、実のところ何に怒っていたんだろう?」
「怒る前に、何を我慢していたんだろう?」
と振り返ってみてください。
もしかすると、その怒りの奥には、
「本当は嫌だった」
「分かってほしかった」
「大切にしてほしかった」
「もうこれ以上、我慢したくなかった」
という気持ちが隠れているかもしれません。
「怒ってしまった自分」だけを見るのではなく、そのときの自分がどんな気持ちだったのかにも目を向けてみてくださいね。
まとめ
HSPだからといって、怒りっぽいとは限りません。
また、周囲のことを気にしやすかったり、相手の気持ちを優先したりすることで、自分の気持ちを我慢してしまう人もいます。
そして、
我慢する
↓
自分の気持ちを後回しにする
↓
小さな負担が積み重なる
↓
限界を超えて怒りが爆発する
ということが起こる場合があります。
もし「私は怒りっぽい」と自分を責めているなら、
「私は、怒るまでに何を我慢してきたんだろう?」
と、一度振り返ってみてください。
怒りをなくすことよりも、怒りになる前の小さな「嫌だった」「つらかった」という気持ちに気づいてあげること。
それが、自分を理解するための一歩になるかもしれません。
もし、自分一人ではなかなか気持ちを整理できないと感じている方は、どうぞお気軽にカウンセリングでご相談下さい。
「どうして私は、こんなに我慢してしまうんだろう」
「なぜ限界になると怒りが爆発してしまうんだろう」
「どうして限界になると、怒りが爆発してしまうんだろう」
そんな疑問についても、一緒に整理していきます。
怒りをなくそうとするだけではなく、怒りの奥にある気持ちや、これまで自分が我慢してきたことにも目を向けながら、自分を理解していくことが出来ますよ。
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