【HSP・HSS型HSP・ADHD】「HSPだと思っていたけど違う?」ADHDとの違いをやさしく整理

「自分はHSPだと思っていたけど、ADHDの記事を見たら当てはまる気がする…」
そんなふうに感じて、混乱したことはありませんか?

・外部からの刺激に疲れやすい
・人間関係でストレスが溜まりやすい
・集中力が途切れてしまう事がある

こうした特徴は、HSPとADHDで共通してみらることがあります。

特にHSS型HSPの方は

・思いついてから行動するまでが人よりも早い

など、よりADHDと共通して見える部分があります。

そのため、「自分はどっちなんだろう?」と悩む方も少なくありません。

ただ、大切なのは「自分はHSPなのかADHDなのか」をはっきりさせることではなく、「自分の困りごとの理由を知ること」です。

この記事では、HSPとADHDの似ている部分や違い、さらに混同されやすいHSS型HSPについても、やさしく整理していきます。

尚、HSPと”ASD”の違いについて詳しく知りたい、という方はこちらの記事をご覧ください。

HSPとADHDは、似て見えることがある

HSPとADHDは、同じものではありません。
ですが、日常の困りごとだけを見ると、似て見えることがあります。

例えば、

  • 外部からの刺激や環境の変化に敏感
  • 人間関係でストレスを感じやすい
  • 社交的な場面で不安になりやすい
  • 「普通にできない自分」を責めてしまう

こうした悩みは、どちらの方にも見られることがあります。

そのため、「繊細だから自分はHSPなんだ」と思っていたけれど、あとからADHDの特性を知って驚く方もいます。

逆に、ADHDだと思っていたけれど、実はHSPの特徴である刺激への敏感さや深い思考が強く影響していた、という場合もあります。

ただ、同じような困りごとに見えても、「なぜそうなるのか」という背景は違う場合があります。

例えば、人混みで疲れる場合でも、

・刺激を深く受け取りすぎて疲れる(HSP)
・注意があちこちに向いて脳が疲れる(ADHD)

など、“疲れ方の理由”が違うこともあります。

似ているように見えるHSPとADHDですが、まずは両者がどう違うかを簡単にみてみましょう。

HSPは「刺激を深く受け取りやすい」

HSP(Highly Sensitive Person)とは生まれつき感受性が高く、刺激に敏感な気質を持つ人のことです。

・深く考える
・刺激に敏感で疲れやすい
・他人の気持ちに共感しやすい
・五感が繊細

といった特徴を持っているため、相手の変化にすぐ気づいたり、空気を読み過ぎることもあります。

先程、ADHDさんと似て見える悩みの中に、

・人間関係でストレスを感じやすい
・社交的場面で不安を感じやすい

という例がありましたが、同じ悩みでもHSPさんの場合は

・相手の変化にすぐ気づくため
・その変化について、深く考えるため
・自分の気持ちの他に相手の気持ちも深く感じ取ってしまうため

というのが理由となります。

また、何かを始める前に「これで大丈夫かな」と慎重に考える傾向もあります。

そのため、周囲からは「真面目」「気を遣いすぎ」と見られることもあり、そう見られること自体がストレスになったり、プレッシャーになって更にしんどくなってしまう・・・というケースもあります。

ADHDは「注意の向き方」に特徴が出やすい

一方で、ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder:注意欠陥多動性障害)とは多動性や衝動性、不注意を症状の特徴とする神経発達症です。
HSPが気質の問題であるのに対し、こちらは脳の機能の問題です。

「不注意」や「衝動性」といった特徴が出ることで

  • 忘れ物やケアレスミスが多い
  • 気が散りやすい
  • 思いつきで動いてしまう
  • 頭の中で考えが次々切り替わる

といった困りごとが多くなります。
そのため、「落ち着きがない」「だらしない」と誤解され、自分を責め続けてしまう人も少なくありません。

先程の

・人間関係でストレスを感じやすい
・社交的場面で不安を感じやすい

といったHSPさんと共通に見える悩み事も、不注意によるミスで相手に迷惑をかける事への不安や、衝動的に行動してしまうために相手に理解されにかったり誤解されやすい、といった背景があり、悩みが起きる理由に違いがあります。

また、
・外部からの刺激に敏感

という共通点も、個人差はありますが、HSPの場合の「刺激を深く受け取る」という理由とは異なり、「注意を向け続けることの難しさ」が関係している場合があります。

HSS型HSPは、ADHDと混同されやすい

ところで、HSPの中には、「HSS型HSP」と呼ばれるタイプの人もいます。

HighSensationSeeking(ハイ・センセーション・シーキング)の頭文字3つをとってHSSといいます。
(日本語では「刺激探求型」とされていることが多いです。)

◆HSS型HSPさんについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

刺激に敏感で疲れやすい一方で、

  • 新しいことが好き
  • 行動力がある
  • 好奇心が強い
  • 刺激を求めやすい

といった特徴を持つことがあります。

そのため、”刺激を求めやすく”、”行動力がある”点が、ADHDの衝動性と混同されやすく、周囲から落ち着きがないと言われることもあります。

HSS型HSPさん本人は

「繊細なのに、なぜか突っ走ってしまう」
「人疲れするのに、一人すぎても苦しくなる」

といったように、“アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような感覚”を抱える人も少なくありません。

HSS型HSPの方も、ADHDの方も、周囲からは同じ様に思い付きで衝動的に動いているように見えてしまうのですが、ADHDでは「注意のコントロールの難しさ」が中心になりやすい一方、HSS型HPでは「刺激を求める気持ち」と「刺激に疲れやすい敏感さ」の両方を抱えていることがあります。

◆HSS型HSPとADHDの違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

実際には、両方の傾向を持つ人もいます

ここまで読むと、「自分はどちらなんだろう」と気になる方もいるかもしれません。
ただ、実際には、HSPっぽさとADHD傾向の両方を感じている人もいます。

また、強いストレスや疲労、不安の影響で、注意力が落ちたり敏感さが強くなったりすることもあります。
そのため、ネットの情報だけで無理に「自分はこっち!」と決めつけなくても大丈夫です。

大切なのは、「自分を分類すること」よりも、「どんな時に困りやすく、どうすると楽になるのか」を知っていくことです。

「自分を責める」より、「自分を理解する」

もし今、

  • 「自分はダメだ」
  • 「どうして普通にできないんだろう」
  • 「頑張りが足りないのかな」

そんなふうに感じているなら、本当に辛いですよね。
でも、自分を責める必要は全くありません。

ご自身の“特性”や“刺激への反応の仕方”に目を向けてみて下さい。
理由が分かるだけでも、人は少し安心できます。そして、楽になるための対策を取る事ができます。

例えば

「怠けている」のではなく、
「疲れやすい理由があった」

「努力不足」ではなく、
「注意の向き方に特徴があった」

そう整理できると、自分への見方も少し変わっていきます。

焦って答えを決めなくても大丈夫です。
まずは、「自分にはどんな傾向があるんだろう」と、やさしく知っていくところから始めてみてください。

まとめ

今回は、HSP・HSS型HSPとADHDの違いについて優しく解説しました。
どちらも同じような悩みや困りごとがありましたが、その背景に違いがあります。
また、その困りごとに対しても、自分を責める必要はなく、自分の特性や刺激への反応の仕方を知る事が大切です。

自分の特徴を知る事で、困りごとや悩みへの対処法を身につけ、日々を楽に過ごす事ができます。

しかし、それでも

・やはり自分が悪いと責めてしまう
・他人と同じ様に出来ない自分に生きづらさを感じる

という場合は、もう少し根本的な解決が必要かもしれません。

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