【HSP・HSS型HSP】HSPさん向け・〇〇を書くメリットとは?

ネット全盛の時代。
身近な人にしろ、お仕事の相手にしろ、日頃のやり取りはメールやSNSが主流となりました。

すぐに相手に届いたり、漢字の変換が楽だったり、いい事づくめではありますが、スピード重視の感は否めません。

こんな時こそ、手紙の出番です。
実は、HSP気質の方々と手紙はとても相性がよいのです。

今回は、その理由と書くのにお勧めの「相手」についてお伝えします。

HSP気質の方と手紙が相性の良い理由

手紙というと、便箋(や葉書)を選んだり、字を綺麗に書かなくてはと気を使ったりで、HSP気質の方々は逆に疲れてしまうのでは?という心配もありそうですね。

確かに、細かな点で相手の気に障らないかを気にすると、疲れる点もあるかもしれません。
とはいえ、それはメールやSNSも同じです。手紙には、それを補って余りあるほどの利点があります。

では、まずはその利点を見てゆきましょう。

ⅰ)ゆっくり深く考えられる

普段メールやSNSに返信をする際、ゆっくり文章を吟味しているでしょうか?
多くの返信は素早く返す事や、手短に送る事を優先しているケースが多いと思います。

大切な文章で、ゆっくり吟味した場合も、スマートフォンやパソコンの画面とにらめっこしながらだと、どうしても気がせいてしまいがちです。

その点、便箋や葉書を眺めながら、ご自身の言葉を吟味する場合には、落ち着いた、ゆったりとした時間が流れます。

皆さんがご存じの通り、HSP気質の方には「深く考える」という良く知られた素敵な性質があります。
自分の気持ちを表し、相手に伝わるふさわしい言葉を、しっかり深く考え抜く特性を活かすという点でも、手紙はHSP気質の方にはもってこいです。

尚、「目標をみつけると急ぎがち」なHSS型HSPさんにも、慌てて送信ボタンを押さず、ゆっくり文章を見直す機会が得られるという点で、有利に働きます。

ⅱ)直接相手に対峙しない

HSPさんも、HSS型HSPさんも、どちらも「対人関係が苦手」という方が多いです。
人が嫌いなわけではないのですが、相手の表情や雰囲気を察知してしまうため、言いたいことが上手く言えなかったり、その場にいるだけで疲れてしまったりします。

手紙の場合だと、相手と直接顔を合わせる事はありません。
また、スマートフォンやパソコンと違い、ご自身で選んだ便箋や葉書を眺めたり、その手触り、書き心地を感じる事によって、気持ちを落ち着かせて自分の言葉を紡ぎ出す事が出来ます。

ご自身の感受性を味方にして、落ち着きながら意見をまとめる事が出来るのは、手紙の持つ最大の利点の1つと言っても良いでしょう。

ⅲ)豊かな表現が可能

普段、スマートフォンやパソコンで言葉を送受信している際、「ちょっとこの言葉はオーバーかな?」「やや臭い感じがするかな?」と、言葉選びに無意識に制限をかけていませんか?

不思議なもので、無機質な機械で表示される言葉より、手書きにされるといつもより豊かな表現もご自身の気持ちにしっくりとくる場合があります。

更に、HSP気質の方は、とても豊かな表現力を持っています。
ご自身の思いや願い、伝えたいことを存分に表現するのに、手紙は格好の手段となります。

書くのにお勧めの相手

 さて。ここまで、HSP気質の方々に手紙がおススメの理由をみてきました。
では。一体だれ宛てに書くのが効果的でしょうか?
次に5つ挙げてみましたので、参考になさってみて下さいね。

ⅰ)自分自身

まずは現在の自分自身に宛てて、です。
自分の気持ちをそのまま書いてもいいですし、その気持ちに寄り添った言葉でもOKです。

今、こんなことに悩んでいて辛いよね。
いつもこんな風に頑張っているね。

こうした自分への言葉を紡いでいると、自分の気持ちがほぐれる他、ふと、新たな自分の気持ちに気付くことがあります。

あぁ、自分は本当はこうしたかったんだ。
本当はこういう気持ちだったんだ。

そんな気持ちに気付く事で、心が緩やかになるのを感じられるでしょう。

ⅱ)言いたいことをなかなか伝えられない相手

続いては、何か伝えたいことがある相手、です。
苦情でも構いません。

実際に手紙を渡す必要はありません。
面と向かってはなかなか伝えられない事を、ゆっくりと紙につづってみましょう。
この時、ご自身の気持ちや、相手にこうしてほしい、という事を丁寧に書いてゆくのがコツです。

伝えなくても意外とスッキリしてしまう場合もあれば、この伝え方なら実際に口にすることが出来るかも、という言葉を見つけることが出来るかもしれません。

何日かかっても構いません。ゆっくりと便箋や葉書に向き合ってみて下さい。

ⅲ)過去の自分

最初に現在の自分と書きましたが、過去のご自身に向けて書くのも効果的です。

かつて悲しかったり寂しかったり、もしくは悔しかった思いに、今のご自身がしっかり寄り添う言葉を書いてみましょう。

心の中で未消化な感情に、ゆっくり時間をかけて寄り添うには、自分で手紙を書くのは思った以上に有効です。
ご自身を癒すのにぴったりな便箋や葉書を選ぶのも、感性の豊かなHSP気質の方にとってはプラスに働きます。

ⅳ)未来の自分

今悩んでいたり、つらい思いをなさっている方にお勧めなのが、未来のご自身に宛てて手紙を書くことです。

1年後でも、5年後でも、10年後でも構いません。今の悩みや辛さを既に克服した自分に向けて、相談してみましょう。

ゆっくりと相談を綴っているうちに、ふと解決策や考え方の変化など、思いつくことがあるかもしれません。

そんな時には、是非、もう一枚便箋を用意して、未来のご自身からの返事として書き留めておきましょう。解決策だけでなく、励ましや共感の言葉も一緒に綴っておくのもよいですね。

Ⅴ)おまけ:感謝したい人に

さて。
おまけとしてもう1つ、お勧めの宛先を。

それは、感謝の気持を伝えたい方です。

日頃お世話になっているけど、直接口に出して伝えるのはなんとなく恥ずかしい相手や、ご両親、ご家族など。感謝の気持ちというのは不思議なもので、声に出したり文としてしたためていると心がじんわりと温かくなってきます。

そもそも、感謝をする事柄というのは「自分が大切にされてきた」という記憶を思い出す事でもあるのです。相手への感謝の気持をしっかり感じることで、自分の存在も大切に思えてくることでしょう。

まとめ

今回は、HSP気質の方々が手紙を書くのがお勧めな理由と、書くのにお勧めの宛先をお届けしました。

お勧めの理由は

ⅰ)ゆっくり深く考えられる
ⅱ)直接相手に対峙しない
ⅲ)豊かな表現が可能

書くのにお勧めの相手は

ⅰ)自分自身
ⅱ)言いたいことをなかなか伝えられない相手
ⅲ)過去の自分
ⅳ)未来の自分
ⅴ)感謝したい人

でしたね。

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