他人の表情や仕草の変化にいち早く気付くHSPさん。
しかし、他人の「嬉しそう」「幸せそう」な変化に対しては自分のおかげ、とは思わず、「表情が曇った」「気を悪くしたかも」などのネガティブな変化に対しては、自分のせいだと思ってしまう方が多いようです。
他にも、他人がミスをした時でも、「私がもっと助言しておけば・・・」などと自分を責めてしまう方も見受けられます。
他人に責められるのも辛いものですが、自分で自分を責めてしまう事程辛い事はありません。
誰かが、あなたのせいじゃない、と言ってくれても、「そうだよね。」と思えないわけですから。
そこで、今回は日常で出来る自責癖への気づき方と対策をお伝えします。
自責癖は、改善出来る!
ついついご自身を責めてしまう方。
ご自身でその癖に気付いていない方もいらっしゃいますが、「気づいてはいるけれど、やっぱり自分が悪いと思ってしまうのだから、仕方ない。」そんな風に感じている方も見受けられます。
「ずっとこのままなのかな・・・」そんな不安もお聞きします。
しかし。
次にあげる3つのコツを試してみて下さい。
1回ですぐに改善する、とは請け負いかねますが、続けていくうちに改善してゆくでしょう。
自分を責めてしまうのは、考え方の”癖”なので、改善することは可能ですよ。
①出来事と原因を分けてみよう
誰かが顔をしかめたので、自分が悪い事を言ってしまったと思った。
HSPさんのご相談で、よくあるケースです。
このケースでは、「誰かが顔をしかめた」という”事実”(そう見えただけ、とうい可能性もありますが、ここでは一旦事実という事にしておきますね。)に対し、「私が言った事」が何の理由もなく原因とされてしまっています。
何の疑問もなく”事実”と”自分の行動”につながりがあるように感じてしまうかもしれませんが、ここで一旦、この2つを分けて考えてみましょう。
”誰かが顔をしかめた事”
”自分が言った事”
この2つの間には、実は何の関係もない可能性があります。
相手はただ顔が痒かっただけかもしれませんし、何か不都合な事を思い出しただけかもしれません。
”自分が行った事”は、必ずしも”事実”の原因とは限らないのです。
すぐには腑に落ちないかもしれませんが、”事実”と”自分の行った事”を一旦分けてみる習慣をつけてみましょう。
段々と、「またやってしまった・・・」と落ち込むことが減ってくると思いますよ。
②友達でも同じ様に責めますか?
そうはいっても、ついつい自分のせいだと思ってしまう。。
そんな時は、もし、自分の立場が友達(や誰か大切な方)だったら、と考えてみましょう。
相手が顔をしかめた時、お友達があなたと同じ発言をしていたら、やはりその方のせいだと思うでしょうか?
たいていの場合、そうは思わない、というケースが殆どです。
「自分がさっきあんなことを言ったから」
「自分がさっき、あんな態度をしたから・・・」
そんな風にご自身を責めてしまう時は、その「自分」が「友達」だったら、と考えてみましょう。
「あなたが、さっきあんなことを言ったから」
「あなたがあんな態度をしたから」
そう責める事はあまりないのではないでしょうか?
最初にご自身を責めていた時とは、随分と視点が切り変わると思いますよ。
③本当に自分のせい?
さて。
出来事と自分の行動を分けて考えたり、友達とご自身を置き換えて考えたりしてみて、それでも納得がいかない場合。
そんな時は、思い切って真正面から、「本当に自分のせいか」を検討してみましょう。
ただし、公平に検討してみて下さいね。
例えば不愉快そうに見えた相手の方は、普段からそんなに小さな事で機嫌を悪くするような方でしょうか?
世間一般の常識からみて、あなたの行動はそんなにおかしなことだったでしょうか?
相手が仮に不愉快そうだったとして、その方はずっとそれを覚えているでしょうか?
仮に、あなたのせいで相手がほんの少し思うところがあっても、そもそもそれはそんなに責められるべきものでしょうか?
よくよく検討してみると、ご自身をそれほど責めるような事ではない、と気づく場合が殆どです。
「自分が悪い」と瞬時に思ってしまうと、考えはそこで止まってしまうものです。
それで気持ちが苦しくなるようでしたら、しばらく「その考えは本当に妥当なものか」をしっかり検討してみましょう。
まとめ
今回は、今回は日常で出来る自責癖への気づき方と対策をお伝えしました。
その方法とは
①出来事と原因を分けてみる
②友達でも同じ様に責めるか考えてみる
③本当に自分のせいか考えてみる
の3つでしたね。
「自分のせい」と考え出すと、そのまま一人で抱え込んでしまう物です。
日頃から、その思いを手放したり、自分に優しく接する事が大切です。
ついつい自分を責めてしまい、自分に厳しくなってしまう方、自分に優しくと言われても、ピンとこない方。
どうぞお気軽に、お試しカウンセリングにお申込み下さい。
もちろん、他のお悩みでも大丈夫ですよ。
あなたの日常が少しでも楽に、気持ちよく過ごせるよう、一緒に考えてゆきましょう。
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