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4タイプのHSPとは?(HSS・HSEもあるの?)

~より過ごしやすい毎日のために、自分の特性を知ろう~

近年よく耳にする「HSP」という言葉、なんとなく自分に当てはまるかも?と思うけどよく分からない。
家族や職場の同僚に当てはまりそうな気がするけど、どう対応してあげたらよいかわからない。

・・・そもそも、漠然としか理解していない。
そんな方のお役に立てたら幸いです。

目次:HSPとは
HSPの4つの特性~DOES~
HSSやHSEもあるの!?
HSSとは
HSEとは
内向的と外向的
HSSとHSEの違い
HSPの4パターンまとめ

HSPとは

HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の頭文字です。
日本語にすると、「人一倍繊細な人」という意味になります。
1990年代のはじめ、アメリカの心理学者のエレイン・アーロン(ElaineAron)博士によって名付けられました。

現在、人口の20%(5人に1人)がHSPだと言われています。

(なお、子どもの場合はHighly sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)といい、「ひといちばい繊細な子ども」の頭文字を取り、HSCと呼ばれます。)

HSPの4つの特性~DOES~

アーロン博士によると、HSPには「DOES(ダズ)」と名付けた4つの特性があるといいます。

Depth of processing】深く考える

  • 1を聞いただけで10まで想像する事ができる
  • 調べものをしだすと深く掘り下げていくので、知識が多い
  • お世辞や嘲笑をすぐに見抜く
  • 先の事を考えるため、物事に取り掛かるまでに時間がかかる
  • その場限りの楽しみ等よりも、生き方や哲学的なものごとに興味がある

Overstimulation】刺激に敏感で疲れやすい

  • 人混みや大きな音が苦手
  • 親しい友人といても気疲れしやすく、家に帰ると疲れがどっと出る。
  • 映画や音楽、テレビ番組、本などの芸術作品に感動しやすい
  • 人の些細な言葉に傷つき、いつまでもひきずってしまう
  • 些細なことに過剰に驚いてしまう

Empathy and emotional responsiveness】他人の気持ち共感しやすい

  • 他人が怒られていても、自分が怒られているように感じてしまい、傷つく
  • 悲しい映画や本などの登場人物に感情移入しやすい
  • 他人のちょっとした仕草、目線、声などから気持ちを敏感に察知する

Sensitivity to subtleties】あらゆる感覚(身体的五感)が鋭い

  • 家電製品や時計の音が気になってしまうほど聴覚が敏感
  • 強い光や日光のまぶしさなどが苦手
  • 他人の口臭やタバコの臭いで気分が悪くなる
  • カフェインや添加物に敏感に反応する
  • 衣服が肌に触れる感覚すら我慢できないほど気になる

この他、1人の時間が必要、緊張しやすい、子どものころ親や先生に「繊細」「人見知り」と評価されやすかった人もHSPの可能性が高いといえます。

しかしながら、アーロン博士は4つのうち1つでも当てはまらない人はHSPではない、と定義しています。
例えば、4つのうち3つに当てはまっていたとしても、1つはあまり当てはまらない場合は、HSPではなく、性格的に「内向的な人」の可能性が高くなります。

4つすべてに当てはまらなくて、「自分の辛さはHSPだからだと思っていたのに、HSPではないとなるとどうしたらいいのか・・・」とショックを受けたり、心配になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ここで説明していることは、あくまでも「定義」であって、あなたの辛さを否定するものではありません

同じHSPの方でも、人によって辛さは違いますし、上に挙げた定義に厳密に当てはまらなかった、という方も
もちろんそれぞれの辛さを抱えています。 
大切なのは、その辛さを一人で抱え込まないで、信頼できる相手に相談したり、対応法を身に付けたり、辛さに共感してもらう事です。

また、4項目すべてに当てはまらなかった方でも、上記の一覧をもう一度ご覧になってみて下さい。
ここに挙げられている項目は、多くが「自分では辛さを感じているけど他人に積極的に相談しずらい項目」であることがご理解いただけると思います。項目の一覧に出ているという事は、普段の話題にはのぼらなくても、「同じように悩んでいる方もいる」、「自分だけではない」、「自分の辛さを理解してくれる人は必ずいる」、と前向きに考えてみて下さい。(だからといって、1人で抱え込んで辛さを我慢しないでくださいね。)

HSSやHSEもあるの!?

最近では、インターネットなどで「HSP」を調べると「HSS」「HSE」などの言葉も出てきます。
「似ているけど違うの?」「まだあるの?」「どう違うの?」と混乱してしまいますよね。
一旦整理してみましょう。

HSSとは

HighSensationSeeking(ハイ・センセーション・シーキング)の頭文字3つをとってHSSといいます。
米国の心理学者、マーヴィン・ズッカーマン提唱した言葉です。
(日本語では「刺激探求型」とされていることが多いです。)

読んで字のごとく、新しいことや、刺激のあることを求める傾向がある人達です。
また、刺激を求める為、同じことの繰り返しに空きやすい面もあります。

HSPは刺激が苦手なので、HSSとは相いれないのでは?と思ってしまいそうですが、実はHSP気質を持つ人のうち30%がHSSだと言われています。(よくHSS型HSP等と表現されています。)

人口の20%がHSPで、更にそのうちの30%なので、HSS型HSPの方は人口の6%に当たります。
世界の人口のうち(国によって差はありますが)血液型がAB型の型や左利きの方がそれぞれおおよそ10%と言われていますので、いかに少ない割合かがお分かり頂けるかと思います。

HSS型HSPさんは、刺激が苦手なのに、自ら刺激を求めに行ってしまうので、疲れ方は相当なものです。
又、周囲には「明るい人」「元気な人」と見られがちなので、気質として疲れやすい事が理解されにくいのが生きづらさの1つとなっています。更に、自身でも「刺激のあるところが好きなはずなのに、なぜ疲れるのか?」「自分はもっと行動できるはずなのに、なぜ出来ないのか?」と自分を責めてしまいがちです。
まずは自分の気質をしっかりと理解する事。理解してもらえる相手を得ることが大切だと言えるでしょう。

職場や学校、家族やご近所さんにも理解が得られない場合、カウンセラーに相談するのも大きな手段となります。

HSEとは?

Highly Sensitive Extroversion(ハイリー・センシティブ・エクストゥラヴァーション)の頭文字3つをとってHSEといいます。
アーロン博士と共に行動していた心理カウンセラーのジャクリーン・スティックランドが提唱した言葉です。
(日本語ならば「人一倍敏感で外向的」といったところです。)

このタイプの人たちは、敏感さがありながらも、人と関わったり、経験を求めて外に出て社会と関わる性質があります。
社会との交わりを好み、社会活動などにも積極的に参加しますが、家に帰ったらぐったり疲れてしまう、という方がHSEに当たります。

全人口の4%ほどといわれていますが、アーロン博士によれば、HSEの方のほとんどはHSS気質であるとのこと。この点を考え合わせると、HSEとHSSをはっきりと区別する、というよりはグラデーションのようなものだと考えた方がいいと思います。

先程HSPを4タイプに分けた図を挙げましたが、タイプを分ける境界線で完全に分かれている、というよりは、自分は外向的な割合は高めだけど、刺激を追い求める度合いは半分くらいかな?ぐらいの考え方でいた方がご自身の心身の調子に合わせた柔軟な対応が出来るかと思います。

さて。
ここでちょっと話が横道にそれますが、HSPの説明の際に「内向的」、HSEの説明の際に「外向的」という言葉が出てきましたので簡単に説明します。

内向的と外向的

内向的・外向的という概念は、スイスの精神科医で心理学者(分析心理学を創設しました)ユングの「タイプ論」で有名になった考え方です。

内向的
内向型は、自分の内側から湧いてきた「感情」「思考」「記憶」に触れているときに、心のエネルギーが充電されます。
意識が内側に向いているため、1人で集中することが多く、自身の内面の充実を求めます。

外向的
外向型は、自分の外側にある「他人からの働きかけ」「社会生活にあるもの」「物質的なもの」などに触れているとき、心のエネルギーが充電されます。
意識が外側に向いているため、1人でじっと考え事をするより、実際に人と関わったり、経験そのものを求めるタイプです。

HSSとHSEのちがい

両者には、似ているようではっきりと違う点があります。

HSSが主に求めているのは「刺激」です。
対して、HSEが主に求めているのは「社会(外の世界)とのつながり」です。


「刺激重視」がHSS、「社会とのつながり重視」がHSEだと考えて頂ければまず大丈夫だと思います。

HSSとHSPは相反するものではありませんので、両方の性質を併せ持った方もいらっしゃいます。
つまり、「刺激」を求め、「社会ともつながりたい」タイプの方です。


そして、そのタイプの中でも、更にHSPの性質を持つ方がいらっしゃいます。
「刺激に人一倍敏感で疲れてしまうけど、刺激を求めたり、社会や人と関わりたい」というタイプです。


このタイプの方は、普段付き合う方が必然的に社交性があって刺激を求めるタイプになりがちなので、自分の疲れ具合を相談できなかったり、周りに合わせて無理をしてしまう側面があります。

周りから「あの人は元気だよね。」と思われているのに本人は家でぐったりしている、というのは本当に辛いこ
とです。

自分であらかじめ、どこまでの外出や人づきあいなら限界が来ないかを知っておき、疲れがひどくなる前に引き上げることが大切です。もちろん、相談できる相手を見つけておくことを忘れないでくださいね。


HSPの4パターンまとめ

最後に、「刺激を追求するかしないか」「外向的か内向的か」でHSPを4つのタイプに分類した表を挙げておきます。
先にも書きましたが、同じ「HSE型HSP」でも、刺激の追求し具合、外向的の程度が違いますので、すべての方の症状が同じなわけではありません。

とはいえ、ご自身がどういうタイプか、というのを知っておくのは、自分の行動(する事、しない事)の目安になると思います。

表を参考に、自分にとって心地よい日常の過ごし方を考えてみて下さいね。

自分のタイプは分かったけど日常にどう活かしたらよいか分からない。
そもそも、辛さを聞いてほしい!というかたは、どうぞカウンセリングも活用して下さいね。

〈こちらのブログも参考にしてみて下さい〉
 HSPさんのお悩みに対する根本的な対処法はこちら
 HSPさんのお悩みに対する具体的な対処法はこちら