子育てには喜びと共に(程度の差はあれ)苦労も伴うものですが、HSCを育てる保護者の方々には、また別の苦労も伴うようです。
感受性が人一倍強く、外部からの刺激にとても敏感・・・そんなHSCを育てる上で、最も大切な事は何か、また具体的にどんな行動をすればよいのかを、順にお伝えしてゆきますね。
HSC子育てで悩んでいませんか?
HSCとは「Highly SensitiveChild」の頭文字で、”敏感な気質を持つ感受性豊かな子どもたち”のことです。
大人であるHSP(Highly Sensitibe Person)さんと同じ様に
①物事を深く考える
②刺激を強く感じやすい
③共感力が強く感情の反応が強い
④小さな刺激や変化に気づきやすい
という4つの性質がありますが、小さなお子さんの場合ですと、敏感さから生じる不快や不安、怖さなどを言葉でうまく伝えることができないため、突然泣いたり、暴れたり、時にはかんしゃくなどの行動で気持ちを表現することもあります。(保護者の方としては、とまどいやしんどさで辛くなる時があると思います。)
発達障害と間違われやすいのですが、こちらは脳の機能障害が原因で情報処理の仕方や速さ、物事の感じ方や理解の仕方が一般と異なるものです。(HSPさんやHSCは脳の機能の問題ではなく、生まれ持った「気質」です。)
お子さんの性質故に、
自分の子育てはこれで良いのだろうか・・・
敏感だったり、感受性が強かったりで、育てている方も疲弊してしまう・・・
そんな風に悩む方も多くいらっしゃます。
一番大切な事は・・・
そんなHSCを育てる上で一番大切な事、それは
お子さんのありのままを受け入れること
です。
こんなに感受性が強くては、大人になってから社会でやっていけないのでは?
刺戟に敏感すぎるのも、もう少し違った状態にならないだろうか・・・
そんな風にお子さんを否定したり、変えようとしたりするのではなく、今現在のありのままの状態を認め、それを態度で示す事が、HSCを育てる上で最も大切です。
なぜ、ありのままを認める事が大切なの?
では何故、HSCのありのままを認める事が大切なのでしょうか?
HSCは通常、他の子供よりも刺激に敏感であり、感情に深く影響されます。
親が不安であれば、子ども自身も不安を感じ取り、より不安になりますし、「自分のせいで親が不安になっている」と自分を責める事もあるでしょう。
親が子どもが生まれ持った性質を否定(親自身は「否定」とは思っていないかもしれませんが、子ども本人にとっては”現在と違う状態”を望まれることは否定につながります)すれば、自分の存在自体が良くない事の様に思え、自信が持てなくなります。
そのため、親が子どものありのままをみとめ、受け入れることが重要です
では、どうすればいいの?
ありのままを認める、といっても、具体的にはどういう行動をすればよいのでしょうか?
次の4つの点に注意してお子さんと接してみて下さい。
1.感情を受け入れる
敏感なHSCさんは、しばしば感情が強く揺れ動きます。
どんな感情も、「感じたり思う事」自体は悪い事ではなりません。
どうか、お子さんの感じている事を真剣に受け止め、否定せずに理解しようと努めてみて下さい。
共感を示してあげるのもよいですね。
その態度が、「感情を受け入れる」事につながります。
2.安全な空間を提供する
その子自身の特徴(静かな空間が好き、など)をみとめ、子どもが自分らしくいられる安全な空間を提供しましょう。子どもが安心して過ごせる場所を作ることが重要です。
3.コミュニケーションを大切にする
子どもが話したいときに耳を傾け、子供の意見や感情に真剣に向き合って下さい。
なるべく穏やかな声で話しかけ、子どもが安心して自分の気持ちを伝える事が出来るようにするのが大切です。
4.ポジティブに接する
HSCは、否定的なフィードバックや批判にとても傷つきやすい性質をもっています。
なるべくポジティブな言葉を使って子どもを励まし、肯定的な声掛けをしてあげて下さい。
子どもの成長や努力(結果よりは、プロセスに目を向けてあげて下さいね)を称賛し、自己肯定感を高めるようサポートしましょう。
ここまで4つのポイントを挙げましたが、全て出来なくても大丈夫です。
(そして、常に出来ていなくても構いません。)
出来る時に、出来ることから意識してみて下さい。
保護者のケアも重要です
お子さんへの接し方について書きましたが、接する保護者の側も大変ですよね。
自分自身に疲れが溜まってしまっては本末転倒です。
自分が元気で穏やかでいられるからこそ、子どもに対して穏やかに、ポジティブに接する事が出来ます。
以下の点を参考にして、ご自身のケアもしっかり行って下さいね。
1.物理的ケアを意識する
適切な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動など、健康的な生活習慣を確保することが重要です。
自分の体や心の状態に気を配り、必要な休息を取りましょう。
2.ストレスを解消する方法を見つけておく
ストレスを解消するための方法を、あらかじめ見つけておきましょう。
リラックスするための活動や趣味、ストレスを発散する運動など、ご自身のの興味やニーズに合った方法を探しておいて下さい。
もちろん、定期的にストレスを解消する時間を確保し、心身のリフレッシュを図って下さいね。
3.サポートを求める
子育ては、一人で完璧にこなす必要はありません。
家族や友人、専門家からのサポートを受けましょう。ストレスや焦りを話し合える人が身近にいることで、心の負担をずいぶんと軽減できます。また、専門家やカウンセラーからの支援も有用ですよ。
まとめ
今回は、HSCの子育てで最も大切な事についてお伝えしました。
その最も大切なこととは、
お子さんのありのままを受け入れる事
でしたね。
具体的な行動としては
1.感情を受け入れる
2.安全な空間を提供する
3.コミュニケーションを大切にする
4.ポジティブに接する
の4点を意識して下さいね。
もちろん、保護者の方のケアが大前提です。
1.物理的ケアを意識する
2.ストレスを解消する方法を見つけておく
3.サポートを求める
の3点を参考に、ご自身のケアもしっかりとなさって下さい。
とはいえ、HSCの子育ては、人一倍気を使ったり、疲れたりするものです。
保護者の方もHSPなので、よりしんどい・・・
保護者はHSPではないので、HSCについての理解があっているか分からない・・・
我が子はHSCではないけれど、子育てが辛く、しんどい
そんな方は、どうぞお気軽にお試しカウンセリングにお申込み下さい。
子育てとは関係のない相談でももちろんOKですよ。
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