「周りからは『よく頑張っているね』と言われるけれど、自分ではそう思えない」
そんなことはありませんか?
頑張っているのに自信が持てないと、
「もっと頑張らなきゃ」
「もっとできるようにならなきゃ」
と、さらに自分を追い込んでしまうことがあります。
でも、自信が持てない理由は、単純に「努力が足りないから」とは限りません。
人と比べてしまうことや、HSP・HSS型HSPの気質、これまでの人間関係や育ってきた環境など、さまざまなことが関係している場合があります。
今回は、頑張っているのに自信が持てない理由について、いくつかの視点から考えていきます。
目次
なお、例えば「自分はHSPだから自信が持てない」と思っていても、他の要因が重なっている場合があります。
「私はこれだから」と一つに決めつけるのではなく、自分の気持ちや考え方を知るヒントとして読んでみてくださいね。
頑張っているのに自信が持てない一般的な理由

頑張っているのに自信が持てない理由には、さまざまなものがあります。
例えば、
●人とくらべてしまう
「あの人の方が成果が上がっている」
「別の人はもっと長い時間頑張っている」
のように、周りと比べてしまうと、自分の頑張りが小さく感じられることがあります。
●思うような結果がでない
一生懸命取り組んでいるのに、思ったような結果が出ないと、
「自分のやり方が悪いのかな」
「自分には能力がないのかな」
と考えてしまうことがあります。
●完璧を求めてしまう
「これくらいできて当然」
「もっとちゃんとしなければ」
と自分に高い基準を設定していると、いくら頑張っていても「まだまだ足りない」と感じてしまいます。
●できていないことばかりに目が向く
10個できたことがあっても、1個できなかったことのほうが気になってしまうこともあります。
このようなことは、HSPなどの気質に関わらず、誰にでも起こりうることです。
では、HSP・HSS型HSPの人の場合は、どのようなことが影響するのでしょうか?
HSP・HSS型HSPの人が自信を持ちにくい理由

HSPの人は、周囲の変化や人の反応などに気づきやすい傾向があります。
そのため、
「相手はどう思ったかな?」
「嫌な思いをさせていないかな?」
「間違ったことをしてしまったかな?」
と、人の反応を気にすることがあります。
また、自分自身についても細かなところまで気づきやすいため、
「ここができていない」
「もっとこうすればよかった」
と、反省点に目が向きやすいこともあります。
その結果、周りから見ると十分に頑張っていても、本人は「まだまだ」と感じてしまうことがあります。
HSS型HSPの方の場合は、新しいことに挑戦したい気持ちや行動力がある一方で、
「もっとできると思っていたのに」
「思ったような結果にならなかった」
と、理想と現実の差に落ち込んでしまうこともあります。
新しい事は、うまくいかない事が多かったり、うまくいった中にも、部分的に「ここはもっとこうすればよかった」という事がたくさん見つかるものです。
「やってみたい」と次々と新たな行動ができるからこそ、「出来なかった」ように見える点が多く見つかり、自分を責めてしまうこともあるでしょう。
【関連記事】
HSPの人が生きやすくなる考え方
アダルトチルドレンや愛着の問題がある場合

頑張っているのに自信が持てない背景には、これまでの人間関係や育ってきた環境が影響している場合もあります。
例えば子どもの頃に、
「もっと頑張りなさい」
「こんなこともできないの?」
と言われることが多かったり、普段のありのままの姿ではなく、頑張った姿しか認めてもらえなかったりすると、
「頑張らないと認めてもらえない」
という考え方を身につけることがあります。
そのため、どれだけ頑張っても「まだ足りない」と感じ、いつまでも頑張り続けてしまいます。
また、
「失敗すると怒られる」
「相手の機嫌を損ねてはいけない」
という環境で過ごしてきた場合には、
「失敗してはいけない」
「人の期待に応えなければならない」
と、自分に厳しくなってしまうこともあります。
すると、大人になってからも、
「もっと頑張らなきゃ」
「こんな自分ではダメ」
と、自分を追い立て続けてしまうことがあります。
このようなケースでは、どんなに頑張っていても、自分を認めたり、自信を持ったりりすることが出来にくくなります。
【関連記事】
【HSP×アダルトチルドレン】その困りごとと対処法
それでも、なぜか自信が持てない……そんなときは?

ここまで読んで、
「人と比べてしまうからかな」
「HSPだから、人の反応を気にしてしまうのかも」
「子どもの頃から、頑張らなきゃと思っていたな」
と感じた方もいるかもしれません。
でも、
「人と比べないようにしている」
「できたことを見るようにしている」
「もっと頑張ろうと努力している」
それでも、どうしても自信が持てない。
そんなこともあります。
もし、何をしても、
「まだ足りない」
「もっと頑張らなきゃ」
「私なんてダメ」
と思ってしまうのであれば、もしかすると、単純な「自信のなさ」だけが原因ではないのかもしれません。
自信のなさの奥に、もっと根本的なものがあるのかもしれません

例えば、あなたの心の中に、こんな感覚はありませんか?
●「自分はダメ」という感覚
何かがうまくいかなかったとき、
「今回はうまくいかなかった」
ではなく、
「私はダメな人間だ」
と、自分そのものを否定してしまう。
●「認められないと価値がない」という感覚
人から褒められたり、認められたりすると安心するけれど、そうでないと、
「自分には価値がないのかな」
と不安になってしまう。
●「失敗してはいけない」という感覚
失敗そのものより、
「失敗したら恥ずかしい」
「嫌われるかもしれない」
「がっかりされるかもしれない」
ということが怖くなってしまう。
●「自分の判断を信じられない」という感覚
「私はこれでいいと思う」
と思っても、
「本当にこれでいいのかな?」
「もっと別の方法があるんじゃないかな?」
と、すぐに自分の判断を疑ってしまう。
このように、自分に対して厳しい見方をしてしまう感覚があると、いくら頑張っても、なかなか自信を持てないことがあります。
なぜなら、
「自信をつけるために頑張る」
ことが、いつの間にか、
「自分がダメではないことを証明するために頑張る」
ことになってしまう場合があるからです。
そして、こうした自分自身に対する見方には、今現在の出来事だけではなく、これまでの人間関係や育ってきた環境、過去の経験などが関係していることが多くあります。
【関連記事】
【アダルトチルドレン】「もっとちゃんとしないと」と自分を責めてしまうあなたへ
自信が持てないときに、まず試してほしいこと

ここまで読んで、
「もしかすると、私にもこういうところがあるかも」
と思った方もいるでしょう。
では、どうすればいいのでしょうか。
まずは、次のことから試してみてください。
① できなかったことではなく、できたことを見る
「まだこれしかできていない」
ではなく、
「今日はここまでできた」
「これを最後までやった」
と、できたことに目を向けてみましょう。
自分を無理に褒めなくても大丈夫です。
まずは、「できた」という事実を認めることから始めてみましょう。
② 人と比べるのではなく、以前の自分と比べる
「あの人はできているのに」
と思ったときは、
「以前の自分と比べて、できるようになったことは何だろう?」
と考えてみましょう。
自分の成長は、毎日自分を見ているからこそ、気づきにくいものです。
③ 結果と自分の価値を切り離す
仕事で思うような成果が出なかった。
家事を全部終わらせられなかった。
人間関係でうまくいかなかった。
そんなことがあったとしても、
「うまくいかなかった」=「自分に価値がない」
ではありません。
あなたは、そこにいるだけで、充分に価値のある存在です。
結果と、自分自身の価値を同じものとして考えないようにしてみましょう。
それでも自分を認めることが難しいなら……

それでも、
「できたことを見るようにしているけれど、やっぱり自分を認められない」
「人と比べないようにしても、すぐに自分がダメだと思ってしまう」
「何をしても、『もっと頑張らなきゃ』と思ってしまう」
という場合もあるでしょう。
その場合、単純に「考え方を変えればいい」という問題ではないのかもしれません。
自分を否定してしまう理由を、自分一人では見つけることが難しいこともあります。
もし、
「どうして私は、こんなに自分に自信が持てないんだろう?」
「どうして頑張っても、自分を認められないんだろう?」
と感じているのであれば、カウンセリングで自分の気持ちやこれまでの経験を整理してみるのも一つの方法です。
カウンセリングでは、単に「もっと自信を持ちましょう」と考えるのではなく、
「どうして私は、自分をこんなに厳しく見てしまうんだろう?」
というところから、一緒に考えていくことができます。
その背景を一緒に整理しながら、あなたに合った対処法を考えていくことができます。
【関連記事】
【HSP・HSS型HSP・アダルトチルドレン・愛着障害】カウンセリングを受けるのが怖い人へ
まとめ
頑張っているのに自信が持てないとき、
「もっと頑張らなきゃ」
「もっとできるようにならなきゃ」
と思ってしまうかもしれません。
でも、自信が持てない理由は、努力不足とは限りません。
人と比べてしまったり、結果が出ないことに落ち込んだり、完璧を求めすぎたりすることが影響している場合もあります。
HSP・HSS型HSPの気質が関係していることもあれば、アダルトチルドレンや愛着の問題が関係していることもあります。
そして、いろいろなことを試しても自信が持てないのであれば、
「どうして私は、こんなに自分を認められないんだろう?」
と、もう少し深いところに目を向けてみることも大切です。
あなたが自信を持てないのは、頑張りが足りないからではないかもしれません。
今まで頑張ってきた自分を責めるのではなく、自分の心を理解するところから始めてみてくださいね。
もし、自分一人ではなかなか気持ちを整理できないと感じている方は、カウンセリングで一緒に考えてみませんか?
自分を責め続けてしまう理由を一緒に整理し、これからどうしていけばいいのかを考えていきましょう。