~原因と対策を知って生きやすい毎日を手に入れよう~
感覚が繊細で、様々な事によく気が付くHSPさん。
日常の小さな幸せに沢山気づく事が出来る為、嬉しい事も多いですが、刺激や五感の鋭さゆえの不快感や、他人の表情に感情が左右される、という辛い出来事も多く感じてしまいます。
では、現在「生きづらさ」を感じているHSPさんの本当の生きづらさの理由は、いったい何でしょう?
「色んな事によく気付くから・・・」
「繊細だから」
そんな声をよく耳にしますが、実は、あなたの辛さの本当の原因はそこにはありません。
一体生きづらさの原因は何なのか?
どうしたらより、楽に、しなやかに生きて行けるのか?
原因と対処法をお伝えしたいと思います。
HSPさんの生きづらさの本当の原因は〇〇
本当の原因もなにも、「よく気付き過ぎちゃうからでしょう?」
「ここまで繊細でなかったら、こんなに毎日辛くはないですよ」
そんな風に言いたくなる気持ちも分かります。
では、気づきすぎて繊細だと、何故生きづらいのでしょう?
芸術を生業にする方など、繊細ながらも力強く生きている方はいらっしゃるはずです。
HSPさんの生きづらさの本当の辛さは、ずばり、その孤独にあります。
家族や友達、同僚ならいますが・・・?という方も、ちょっと考えてみて下さいね。
あなたがその繊細さゆえに気づいたことを相談した時、相手に理解してもらえましたか?
「気にし過ぎじゃない?」
「そんなに細かい事、気にしなければいいのに」
「私はそんなの気づかなかったよ。」
「誰もそんなこと気にしてないって」
そんな風な言葉をかけられなかったでしょうか?
理解出来ない、というよりは、理解しようとすらされなかったのではないでしょうか?
あるいは、最初からその返答を恐れて、相談すらできなかったかもしれません。
相談どころか、軽く話題として出す事すら出来ない方もいらっしゃると思います。
HSP特有の辛さは、そうでない人にはなかなか分かってもらえません。
相手に悪気はなくても、「結局分かってもらえない・・・」そんな気持ちがHSPさんの孤独を深めていってしまいます。
「何を言ってもいうだけ虚しくなるだけ」
「自分は他人に受け入れてもらえない・分かってもらえない
そんな気持ちが続くと、自己主張が出来なくなったり、自己肯定感が下がっていったりしてしまいます。
人は他者とつながり合って生きていくものです。
自分の事が分かってもらえないどころか、理解しようともしてもらえないとなると、これほど辛い事はありません。
人によっては幼少期からこの様な事が続いていたことがあったでしょう。
HSPさんの根本的な生き辛さは、まさにこの点にあると言えます。
では、どうすればいいの?
では、どうすればいいのでしょう?
少し想像して頂きたいのですが、HSPとは別の意味の細かさやこだわりを持っている方というのも、世間にはいらっしゃます。
例えば、食事に行った時に、「きっちり1円の単位まで割り勘にしたい人とそうでない人。」
(お酒類を頼んだかどうかで、割り勘の金額を調整する方もいますよね。)
仕事などで、「どんな物事もしっかり細かく管理したい人と、ざっくり管理する人」
そんな人同士でも、「まぁ、あの人はそういう人だからね。それはそれで苦労もあると思うよ」と、
そんな友人関係が長続きしているケースはないでしょうか?
もちろん、付き合っていくうちに自然と「あの人って、こういうところもあるのね」と理解するケースが殆どでしょう。
しかし、「私、お勘定はきっちりしないと気持ち悪いタイプなの。」そんな説明を本人から説明している場合もあると思います。軽いノリで「私は割とざっくりだけど、あなたはきっちりしないと気持ち悪いタイプ?」なんて話し合う事もあるでしょう。
HSPの方も、職場の同僚や軽い知人なら、「実は細かい事が気になっちゃうタイプなんでよ。」と知ってもらう事が第一歩になります。
大切なのは、「理解してもらう事」ではなく、まずは軽く「伝えておくこと」です。
最初は、「理解してもらうかどうかは二の次」ぐらいに思っておいてください。
本当に気が滅入るほどの場面になる前に、「割と細かい事に気が行くタイプなので」などと話を振っておくとよいかもしれません。「そんなの気にしなくていいのに」なんて言葉はスルーしてしまいましょう。めげずに、相手の重荷にならない程度に伝えておくことが大切です。
相手も、口では「気にしすぎだよ!」と言いながらも、「〇〇さんは気にしてしまう事でしんどいよね」と思ってくれている場合がありますよ。
(もしかしたら、ご自身にも「〇〇さんって、みんなの前では強気の発言をしているけど、本当は結構優しいんですよ」なんて誰かに話した経験がおありになるかもしれませんね。)
それでは、とても親しい間柄だったり、ご家族の場合はどうしたらよいでしょう?
最も手っ取り早いのが、「実は自分はこういう事で悩んでいて、本当はとても苦しんでいる。」という旨の軽い文面を添えた上でLINEやメールを送る、という手段です。
HSPに関する記事(今はネット上に分かりやすく解説したものが沢山あります。
(よろしければ私の過去のブログ記事も参考になさってみて下さい。)
相手にとって理解しやすそうなもの、ご自身の事をよく表しているものを選んで、送ってみて下さい。
もちろん、読む側の気持ちをおもんばかる言葉も忘れないようにして下さいね。
最近は、書籍も多く、比較的読みやすいコミックエッセイも出ています。
相手の読みやすさや好みに合わせて、読んでもらう、というのも一つの手段です。
HSPに関しては、かなり世間に知られるようになってきています。
人が生きていくうえで人間関係は避けられません。5人に1人はHSP(人口の20%ですから、そこそこの人数だと思いませんか?)と言われているのですから、お伝えする相手に関しても知っておいた方が役立つシーンは増えると思われます。
どうすれば相手に気持ちよく受け取ってもらえるか、はHSPさんならではの繊細な気遣いが生かせる部分です。楽しみながら、考えてみて下さいね。
幼少期から分かってもらえていない時は?
小さなころから、保護者の方に
「あなたは神経質だから」
「そんなに細かい事ばかり気にしていてはだめよ」
「もっと図太く生きないと」
そんな言葉をかけられて育ってきた方も少なくはないと思います。
この場合、身近な人を相手に「困った時でも、必ず守ったり、助けてくれる人がいる」、「人は信頼に足る」という事を学ぶべき時期に、「他人は誰も私の事を分かってはくれない。助けてはくれない」という世界観をご自身の中に育んでしまった可能性があります。
もし、他人とうまく関係が築けない・自己開示をしたり、助けを求めるのがとても苦手、という場合は、HSPの他に愛着に関する問題やアダルトチルドレンの問題も抱えている可能性があります。
1人で悩み続けず、早いうちにカウンセラー等の専門家に相談なさることをお勧めします。
近年では、ZOOMなどのビデオ通話での面談も多く行われています。周囲の方に相談に行く姿を見られるのに抵抗がある、という方も気軽に相談できる環境が整いつつあります。
専門家なんて大げさな・・・と思われるかもしれませんが、あなたの残りの人生の時間を考えて下さい。
このまま辛いのを我慢して一生を終えるのか、生きやすい人生にシフトするのか。
相談そのものは気楽に望めばいいことです。
今後、あなたがどうなりたいか、どういう風に生きていきたいかを考えて行動することをお勧めします。
まとめ
今回は、HSPさんの生きづらさの本当の原因と対応策についてお届けしました。
生きづらさの根本原因は「(理解されない、という)孤独」
対応策は「知ってもらう事から始める」(軽く伝える、からネット記事や書籍を贈る、など。)
でしたね。
尚、幼少期から保護者が理解してくれていない場合は、愛着障害やアダルトチルドレンも視野に入れた上で、専門家への相談をお勧めします。
もちろん、私もお力になれれば、と思っておりますので、いつでもご連絡下さいね。
保護者は理解してくれていたけど、職場やママ友、連れ合いや子どもとの関係で悩んでいる・・・。
相手に伝えるのに、どうしたらよいか分からない。勇気が出ない。
そんな方も、一度お気軽にご相談下さい。
初回はカウンセラーとの相性もあると思うので、お試しカウンセリングとして承っております。
あまり難しく考えずに、ご相談いただけたら、と思います。
あなたの毎日が少しでも生きやすいものになるよう、あなたらしく生きられるよう、応援しています。
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