みなさんには、許せない人や出来事がありますか?
または、いつもは意識していないけど、ある時ふと思い出して怒りが沸々と湧いてきたり、
なんだかモヤモヤして何も手につかないまま時間が過ぎてゆく、というような経験はないでしょうか?
怒ったりイライラしたりという気持ちは、自分自身でも嫌な気持ちになるだけでなく、体の免疫機能を落とし、自分自身をどんどんむしばんでゆきます。
更に、例えば1日1時間怒りの気持ちに苛まれていたと仮定しましょう。
1か月で約30時間、1年だと合計で約360時間にもなります。360時間といえば15日、丸々半月分です。睡眠・余暇・仕事・全部含めて半月分を怒りやイライラに費やすなんて、もったいないと思いませんか?
怒ったりイライラした間に集中力がとぎれ、何かミスをしたり、何も手につかなかったとしたら、それこそ目も当てられません。
HSPやアダルトチルドレン、大人の愛着障害の方は、そうでなくても日々の人間関係に気を使って疲れていることが多いです。無駄な時間を過ごした上に免疫機能も下がるなんて、あまりにもひどい話です。
そこで、あなた自身をもっと大切にするために、次に3つの方法を挙げてみました。
是非、試してみて下さい!
ポイント1.背景を考えてみる
例えば嫌な人なら生育環境に問題があったり、その日に何か大変なことがあったのでは?
出来事ならアンラッキーな原因が重なったのかも?など、何か理由があるかもしれないと想像してみると、意外と心が落ち着きます。脳の中が怒りやモヤモヤで埋まっていたのが、別の思考で満たされます。
強面の男性が怒鳴ってきたとしても、もしかして今日は家で愛犬にそっぽを向かれちゃったのかも・・・などと考えると、ちょっとほほえましくもなってきます。
ポイント2.1日だけ、1分だけ、1秒だけなど時間限定で許してみる
永遠に許すのはむりでも、今日1日だけは許すなど、時間限定で許す事は可能かもしれません。
1日が無理なら1分、1秒でもトライしてみましょう。
たった1秒でも許す事が出来たなら、自分の心の広さを存分にほめたたえて下さい。
怒りでいっぱいになっていた心を、「私すごい!!」の気持ちに入れ替えてしまいましょう。
ポイント3.許そうかな、と思い立った自分を誇る
1秒だけ許そうとしたけれど、それすら無理だった。
腹が立つけど、どうやったら許せるんだろう・・・?
そんな時は、「自分の心が狭いのかも?」と悲しくなってしまうかもしれません。
しかし、そんなことは決してありません!
そうやって許し方を考えた時点で、誇るべきことです。
すでに怒りを手放そうとしているのですから。
怒りを手放せないのは人格の問題ではありません。
技術やタイミングの問題(時に勘違い)であることが殆どです。
今は許せるタイミングじゃなかったんだな・・・
この怒りから何か学べることもあるのかもな・・・
くらいに思って、にそっと心にしまっておきましょう。
そして、許そうとした自分の器の広さを誇って下さい。
それだけで、モヤモヤ・イライラしていた心がすっきりして、何か別の有意義な事に取り組めるはずです。
(誤解のないように付け加えますが、リラックスしてぼーっと過ごす事も、有意義なことですよ!)
まとめ
怒りの手放し方には、もちろん他にも色々あるかもしれません。
自分なりの方法を編み出すのも1つの手です。(楽しみながら考えられると尚いいですね。)
大切なのは、対応方法をあらかじめいくつか持っておくこと。
怒りにとらわれて周りが見えなくなったり、「許せない自分が許せない」という悪循環に陥る前に、ご自身がご機嫌な時にいくつか準備しておきましょう。
それでも心の底にこびりついた憎しみや、忘れられない事がある場合は、どうぞ専門家にご相談下さい。
怒りやモヤモヤの根底にあるものを見つけることができたり、怒りの気持ちを手放すだけでなく、生き方そのものも有意義に変えるお手伝いをさせて頂きます。