HSPさんやHSS型HSPの方は、他人の表情にとても敏感です。
それゆえ、他人が話している様子を見たり、気配を感じると「自分の悪口を言われているのでは?」「自分が何か悪い事をしたのでは?」と不安になってしまう、というご相談を多く頂きます。
そこで、今回は「他人が自分の悪口を言っていると感じる事に、どう対処したらよいか」についてお届けします。
このテーマは、HSPさん、HSS型HSPさんに限らず、多くの方に当てはまるテーマだと思います。
HSPさんでない方にも当てはまる内容も含まれていますので、多くの方に読んで頂けたら、と思います。
そして、少しでも多くの方の気持ちが楽になれば、と願っています。
実はあなただけではありません。
他人に自分の悪口を言われているような気がするんです。
陰口を言われているようで不安なんです。
このお悩み、実はとても多くの方から頂きます。
そして、この不安と辛さは、その相手(話をしていた人たち)と離れて、家に帰ってからも、なんなら眠りにつく時でさえも、ずっとあなたを悩ませる、というのが厄介なところです。
悩み故に、大切な事に手がつかなかったり、そのことで更にストレスが増えたり・・・。
でも、実は「自分の悪口を言っている」と思われる相手も、同じような悩みに苦しんでいたりするものです。
とはいえ、そうだとしても、お互いに辛いですよね。
1つ1つ段階を踏みながら、この悩みを手放してゆきましょう。
①自分は陰口と想像しやすいと知っておく
誰かが話しているのを目にしたり、耳にしたりして、「自分の陰口かも。」と感じてしまう時。
まず思い出してほしい事があります。
それは、
「自分は特性ゆえに、陰口を言われていると想像しやすい。」
ということです。
「絶対自分の悪口を言ってる」
「何か自分が誤解されるようなことをしたに違いない」
そう思ってしまいがちですが、まずは「自分にはそう考えやすい特性やクセがある」という事を思い出してください。(そういう特性自体は、悪い事でもなんでもありません。)
これだけでも、事態を客観的に見ることが出来るようになり、ご自身の中の辛い気持ちから一歩抜け出す足がかりとなります。
②自分の価値は常に変わらない事を知っておく
それでも、やっぱり陰口を言われているように感じてしまい、悲しい気持ちや辛い気持ちになってしまう事はあるかもしれません。
そんな時、是非覚えておいてほしい事があります。
仮にそれが本当に陰口や悪口であったとしても、あなた自身の価値に変わりはない、ということです。
どんなに小さなことでも良いので、ご自身の素敵なところを1つずつ挙げてみて下さい。
心が優しい・よく気がつく・同じ様に悩んでいる人に共感してあげられる等・・・必ず何か思いつくはずです。
そんなあなたは、誰がなんと言おうと間違いなく素晴らしい人です。
辛い時ほど、ご自身がご自身の味方であり、ファンになってあげて下さい。
③日頃から豊かなコミュニケーションをとる
HSP気質、というと「対人関係が苦手」だと思われがちです。
ところが、本人は「苦手」と思っていても、周りの人にはとても素敵な人だと思われているケースも多いものです。
というのも、実はHSP気質の方たちは対人関係における気配りがとても上手に出来るからです。
普段からしっかりとしたコミュニケーションを取っていると、相手を信頼できますし、なにより自分自身に自信がつきます。「陰口を言われている」と感じる回数も減ってきます。ほんの少し、出来る範囲で勇気を出して、周りの方々とコミュニケーションをとる事を心がけてみて下さい。
ここでは改めて、HSPさんが得意とする気配り方法を確認してみましょう。
コミュニケーションにおけるHSPさんの強みを3つ挙げておきましたので、ご自身でも「人と話すのは苦手!」と思った時に改めて意識してみて下さいね。
ⅰ)相手の表情に合わせた相槌
よくも悪くも相手の表情や雰囲気を読み取ってしまうHSPさん。
しかし、実は絶妙な相槌や返事を返すのに、その能力を存分に発揮しています。
コミュニケーション上手というのは、単に話がうまいという事ではありません。
むしろ、聞き上手な方の方が相手に好感を持ってもらえます。
また、相手の話を沢山聞いた方の方が、相手の考え方や人となりがわかり、これから先のお付き合いもしやすくなるものです。
(控えめな方の方が割と得をしている、と言えるケースも意外と多いものです。)
人とのコミュニケーションで不安を感じた時は、まず「聞き役に回る事」を意識してみて下さい。
あなたの相槌や返事は、ほとんどの場合相手に好感を持ってもらえるタイミングですよ。自信を持ってくださいね。
ⅱ)伝える前に感情を整理する
HSP気質の方は、繊細ゆえに「慎重」でもあります。
なので、「思いついた事をすぐに口にする」というよりは、相手の反応を事前に吟味してから発言する事が多いようです。
それが「積極的になれない」とご自身の欠点の様に感じている方もいらっしゃいますが、実は、美点でもあります。
「自分の考えを発する前に、感情や情報を整理する」というのはとても大事なプロセスです。
本当は自分は何を伝えたいのか、どうすればより相手に伝わるか、しっかり吟味するというのは、HSPさんの得意分野です。ひけめに思わず、そんな自分を大いに褒めてあげて下さいね。
ⅲ)表情やジェスチャーも活用する
コミュニケーションは言葉だけではありません。
表情やジェスチャーも大切な要素です。
HSP気質の方たちは、繊細さを活かしてより適切で豊かな表情やジェスチャーを使い、相手に伝えたいことを分かり易く示す事が出来ます。
言葉に詰まりそう、と感じた時は、どうか身振り手振りも交えてみて下さいね。
まとめ
今回は、「他人が自分の悪口を言っていると感じる事に、どう対処したらよいか」についてお届けしました。
主な対応策は
①自分は陰口と想像しやすいと知っておく
②自分の価値は常に変わらない事を知っておく
③日頃から豊かなコミュニケーションをとる
でしたね。
頭では分かるけれど、なかなか気持ちの面で上手くいかない。
日頃の不安を誰かに聞いてほしい。
悩みを周りに相談しづらい。
そんな場合は、どうぞお気軽にお試しカウンセリングにお申込み下さい。
上手く話そうとしなくても大丈夫です。ゆっくりとお話をお伺いしますので、安心してお申込み下さいね。
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