はなみねあかりカウンセリング

自分の好きなことが分からない。そんなご相談が増えてきています。
ストレス発散のために趣味を持つことを勧められたけど、そもそも何を趣味にしてよいか分からない。
趣味だと思って始めたことも、だんだんと義務の様に感じてしまう等・・・。

場合によっては、「好き」以外にも自分の感情がよく分からない、という方もいらっしゃいます。

そこで今回は、ご自身の「好きな事」を見つける秘訣をお伝えしますね。

ずっと好きな事は分からないままなの？

長年自分の好みがはっきりしなかったり、趣味らしきものがなかったりすると、「一生このままなのかも」「他の人は楽しそうなのに・・・」と不安になる方もいらっしゃると思います。

確かに、何も行動を起こさなければ、「何が好きなのかもわからない」という事もあり得るかもしれません。
しかし、小さな行動を起こすだけで、ご自身の「好き」を見つけることは出来ます。
安心なさって下さいね。

そもそも、原因は？

 そもそも、なぜ好きな事が分からないのでしょうか？

実は、好きな事が無かったり分からなかったりするのではなく、ご自身のなかの「好き」という気持ちに蓋をしたり否定しているケースが多いのです。

HSP気質の方であれば、自分の好みを誰かに伝える事により、相手の反応が（たとえ些細な表情の変化であっても）気になってしまうので、何かを好き、というご自身の気持ちに自信が持てなくなっているケースが多くあります。

アダルトチルドレンや愛着障害の方は、幼少期に、身近な保護者によってご自身の意見を否定され続けたり、一方的な保護者の好みを押し付けられ、受け入れざるを得なかった経験が元になっている事が多いです。

ご自身が「これを好き」と言ったら否定されたり、怒られたりするのではないか？という気持ちや、相手の好みに合わせなければ、という気持ちが、心の奥にあるケースです。

このケースの場合、「そもそも自分の好みを持つこと自体」に罪悪感を持ってしまう事もあります。

自分の感情が分からない、というのも同じ事が原因です。
他人が見ると「怒ってもいい位だよ！」という場面で感情が湧かない、等という場合も、「自分が怒ると、逆に人格を否定されたり、更に相手から強く怒られる」という経験をしていた場合が多く見受けられます。

では、どうしたらいいの？

まずは、「好きになってもいい」とご自身が何かを好きになる事を認めてあげる事です。

・・・と言われても、どういうこと？と思われますよね。
小さな「好き」「素敵だなあ」「面白そうだなぁ」という気持ちを、大切にして頂きたいのです。

何かを食べて「美味しいなぁ」
景色を見て「綺麗だなぁ」

そんな素直な気持ちを、じっくり感じてみて下さい。
そんなこと、と思われるかもしれませんが、「自分の好きなものを好きになってもいい」という許可は、こういった小さな事の積み重ねです。

徐々に気持ちを感じる事に慣れてきたら、他の人にもご自身の好みを伝えてみましょう。

例えば

「あなたはミートソースが好きなんだね。それも美味しいけど、私はカルボナーラも好きだなぁ。」
「冬は寒くて嫌いといういう人も多いけれど、空気の澄み切った感じは、好きなんだよね。」

たとえ、相手が「私は違う」と言ってきたとしても、それはあくまでも相手の気持ちです。
あなた自身が否定されたわけではありません。
自分と相手の好みが違うだけだ、という事を受け入れる・・・そんな練習をしてみましょう。

もちろん、好き以外の感情でも同じように練習してみて下さいね。

その好みがないんです！という方は

その前に、好きな味もなければ、季節もないよ・・・
そんな方もいるかもしれませんね。

そんな方は、大きめの本屋さんや図書館に出かけてみましょう。

分野を問わず、あらゆるコーナーを回ってみて下さい。
そして、その中で気になった本をあれこれと手に取ってみましょう。

そのうち、ご自身の好きな傾向が分かってくるはずです。
「分野」でなく、「表紙の色使い」なんかが好き、というケースもあるかもしれません。

また、街をぶらぶら散歩してみたり、公園で道行く人々を眺めるのもおススメです。
街の景色や、人々を見ているうちに、

空のこの色が素敵だな
この人のこの服のテイストがいいな

そんな発見があるはずです。
ご自身が意外なものに好感を持っていた、という事もあるかもしれませんよ。

まとめ

 今回は「好きなことが分からない」をテーマにお届けしました。

その原因は

・HSP気質の方は相手の反応が気になってしまうから。
・アダルトチルドレンや愛着障害の方は、ご自身の気持ちを否定されたり、相手の気持ちを押し付けられ、受け入れざるを得なかった過去があるから

でしたね。

対策としては

・自分の「好き」な気持ちを認めてあげる
・その気持ちを、少しずつ他人に伝えてみる

でした。

とはいえ、自分一人で出来るか不安な場合もあると思います。
ご自身の人生のためにも、専門家と一緒に取り組みたい。
他の悩みも聞いてほしい。

そんな場合は、是非お試しカウンセリングにお申込み下さい。

ゆっくりとお話をお聞きして、あなたご自身に合った解決法を、一緒に見つけてゆきます。
話がまとまっていなくても構いません。
その時の気持ちをそのままお話頂ければ大丈夫ですので、お気軽にお申込み下さいね。