私のカウンセリングルームには、アダルトチルドレンの方も大変多くご相談にいらっしゃいます。
その方々によくみられる傾向として、「いつも優等生でいなければ」「失敗は許されない」といつも無意識に緊張していたり、本音を出せないでいる、という事が挙げられます。
(私自身も、かつてはその1人でした。)
アダルトチルドレンの特徴の1つに、幼い頃から持っている「いい子」でいなければ、という強い信念(心の癖)が挙げられます。「いい子」として認められるために、極度にミスを恐れたり、完璧主義になってしまうのもそのせいです。
(ご自身でその点にお気づきでない場合は、無意識にとても苦しい思いを抱えていて、それが漠然とした生きづらさにつながっています。自分自身で認めたくない、という場合もありますね。ここまでの文面をお読みになって「言われてみれば、思い当たる節があるかも・・・!」と思い当たった方は、心地良い生き方を手に入れるチャンスです!)
いつも優等生じゃないとだめ、ミスは許されない、完璧にしなくては・・・
これって、とても生き辛いと思いませんか?
そこで、今回はちょっとしたミスぐらい大丈夫! 完璧でなくても平気!と思えるようになる3ステップをお伝えします。この3ステップを踏むと、アダルトチルドレンの克服に着実につながります。
1.小さくても未経験の事にチャレンジしてみる
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「未経験の事」というのがポイントです。
なぜなら、「失敗して当たり前の事」だからです。
例えば、利き手と反対の手でお箸を持つ、とか絶対に1回では出来ないことをやってみて下さい。
(なるべく遊び感覚でやってみて下さいね。)
ちょっとイラっとするかもしれませんが、「出来なくて当たり前」ですよね?
そして、出来なくても別に困らない事です。
「まぁ、出来ないことだってある」という事実を受け入れてみて下さい。
「もう~、嫌になっちゃうなぁ~」とか、「別に出来なくったってい構わないし!」とか、ちょっとふざけたことを言いながらやってみるのがポイントです。
出来ない自分も、なんだか愛おしく思えてきたらしめたものです。
このステップにより、「ミスは許されない」という強い思い込みを解除する事ができ、アダルトチルドレンの克服につながります。
2.「まっ、いっか」と声に出して言ってみる
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先程のようなちょっとした遊びでなくて、仕事、勉強、家事、人づきあいなどで何かミスをしてしまった時は、「まっ、いっか」と声に出して言ってみて下さい。職場などで声に出すのが難しい場合は、家に帰ってからも思い出してモヤモヤする、というような時に是非言ってみて下さい。
言葉にしないで、心の中だけで考えていても、思い詰めて自分を責めてしまう事が殆どです。
また、心の中だけで「まっ、いっか」と思うだけなのと、声に出し、それを自分の耳で聞くという作業を一旦通すのとでは効果が格段に違います。(五感を使った方が、しっかり体感でき、身に染みてゆくものです。)
一言つぶやくだけで、何が変わるのか、と不思議に思われるかもしれません。
実は、「失敗したけど、別に構わない」という心の持ち方を練習してほしいのです。
もちろん、相手に対してのお詫びの気持ちやこれからの改善など、考えるべきことはあるでしょう。
しかし、自分を責めて、より完璧主義を目指す、という負のループからは抜け出す必要があります。
「失敗をしても、自分の価値は変わらない」を凝縮した言葉が「まっ、いっか」なのです。
最初は恥ずかしいかもしれませんが、続けて習慣化してゆくうちに、完璧主義の苦しさから段々と抜け出していけますよ。
別の言葉の方がしっくりくるかも?という方は、「(それも)ありだよね」「こういう事もあるよね」等、呟いた時にご自身の気持ちにピッタリくる言葉を探してみて下さいね。
3.「私は、よくやっているよね。」と自分をねぎらう
![](https://happy-changing.com/wp-content/uploads/2022/06/susan-wilkinson-2ci4ngc8opc-unsplash-1024x768.jpg)
ここまで、自分が失敗をしている場面を想定してお伝えしてきました。
失敗をしてみる、想定外の失敗には「まっ、いっか」とつぶやいてみる。
そのあと、最後に必ず、ご自身にかけてあげてほしい言葉があります。
「私は、よくやっているよね。」
失敗しようがなんだろうが、アダルトチルドレンの方は毎日頑張りすぎるぐらい頑張っています。
失敗しないように。みっともない姿をみせないように。
悔しい気持ちを押し殺したり、泣きたい気持ちを我慢して笑っていると気だってあるでしょう。
せめて、ご自身で自分をねぎらってあげて下さい。
「よくやっているね。」
「今日も頑張っているね。」
「たまには体も心も休めてね。」
自分でしっくりくるいたわりの言葉を探してみて下さい。
1日の終わりなどにマッサージをしながら腕や足に語り掛けると、より伝わりますよ。
慣れてきたら、
「あなたがいてくれるだけで嬉しい。」
「あなたが生まれてきてくれてよかった。」
「そのままでも充分。人間的な魅力があるよ。」
と、ご自身の存在を全肯定する言葉もかけてみて下さい。
失敗なんてあってもなくても関係ない、本当の自己肯定感が生まれてきます。
ここまできたら、アダルトチルドレン克服の道のりはゴールに近づいています。
まとめ
アダルトチルドレン克服への3ステップをご紹介しました。
1.小さくても未経験の事にチャレンジしてみる。
2.「まっ、いっか。」と声に出して言ってみる。
3.「私は、よくやっているよね。」と自分をねぎらう。
の3つでしたね。
どれも今すぐにでも実行出来る事です。
そして、失敗してもいい事ですし、失敗したからと言って誰に笑われる事でもありません。
(もちろん、笑われたって構いません。一緒になって笑っちゃえばいいのです。)
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軽い気持ちで、トライして下さい。
その軽い一歩が、克服という大きなゴールへとつながっています。
いつでも応援しています!
・そうはいっても1人では不安。
・日常の悩みにものってほしい
・プロカウンセラーと一緒にアダルトチルドレンの克服を目指したい
・前述の3ステップが潜在意識の中でどのように働いて自己肯定感が高まるのかを理論として知りたい
そんな方は(もちろん違う悩みでも)どうぞお気軽にご相談下さいね。