大人の愛着障害を克服できる人できない人

こんにちは。

しなやかに軽やかに毎日を生きる
対人不安解消カウンセラーの

    はなみねあかり です。

今回は、大人の愛着障害を克服できる人、出来ない人の違いについて解説します。

~大人の愛着障害とは~(ご存じの方は枠内は読み飛ばして頂いて大丈夫です)

主な原因:
幼児期に親から身体的虐待を受けて居たり、ネグレクト、他の事差別されるなどの経験があった場合、養育者が複数いた場合、とされています。
もっとも、親はきちんと愛情を注いでいたはずなのに、受け取る側とのタイミングや気持ちがずれていて、受け取る側が愛情を感じ取れなかった、というケースもあります。

 

症状:大きく3つに分類されます。
①とらわれ型(別名:不安・アンビバレント型)
相手に見捨てられないかという不安が強いのが特徴。
自分の事を分かってほしかったり、どう思われているのか気になるので、相手をそばに留めておこうとします。親しい人を傍に置いておくことで自分の不安を解消したいとも言えます。

②拒絶・回避型(別名:愛着軽視型)
相手のことを信用できないタイプです。
誰かと親密になることを避けようとして、自分の事を知ろうとする人とか、仲良くなろうとしてくる人に嫌な気持ちを持ちやすい傾向があります。
傷つくのが不安なので、あえて距離を置いて自分の心を守っているとも言えます。

③恐れ・回避型(別名:未解決型)
“相手から嫌われたらどうしよう”という不安を持つ一方、“相手と親密になりたくない”と回避する、両方の側面を持っています。
一貫した行動が取り難いタイプです。(相手に冷たくした後に急に優しくなったりします。

もちろん、これらの症状に当てはまるから、必ずしも「大人の愛着障害」と断定はできませんが、生きづらいことには変わりません。

どうしたらこの生きづらさを克服できるのか?

では、どうしたらこの生きづらさを克服できるのか?
克服できる人と出来ない人の違いは何か?

結論から言ってしまうと、

自分自身の内面とどれだけ向き合えるかどうか。

この一言につきます。

「えっ、だって大人の愛着障害になった原因は過去の親の行動に原因があるんじゃないの?」
「それなのに、自分と向き合うって、納得いかない!」

そんな気持ちになる方もいらっしゃると思います。

お気持ちはごもっともです。なんだか不公平な感じがする方もいらっしゃる事でしょう。

とはいえ、過去は変えられません。

今現在(そしてこれからの)の生きづらさを克服して、幸せに生きるためには、

心の安全基地

を手に入れる必要があります。

心の安全基地とは?

人は、幼少期に必要なタイミングに必要なお世話をしてもらうことによって初めて、”親元を離れても戻ってこれる安全な場所”を手に入れます。
これは、物理的な場所ではなく、失敗しても、何があっても自分を認めてくれる、心の居場所でもあるのです。

これがあるからこそ、様々な新しいことにチャレンジしたり、新しい人との人間関係を気づいていけるのです。

この心の安全基地、今からでも作ることは可能です。
その時に最も大事なのが、自分自身と向き合う事なのです。

自分が好きなものは何か、落ち着く場所はどこか、安心できる音楽や言葉など。
急がなくても大丈夫なので、じっくり、ゆったりと考えてみてください。

先ほど挙げた3つの症状は、どれも”自分が傷つかないよう、他人との関係を複雑にしている”ということです。
傷ついても、いったん心の安全基地に戻り、自分で自分の気持ちに寄り添って立ち直れば、また新たに他人とかかわっていくことが出来ます。


その繰り返しで、自分はそのままで愛される資格がある、と感じるようになるでしょう。
その感覚が、大人の愛着障害の克服へとつながってゆくのです。

まとめ

大人の愛着障害を克服するためには、心の安全基地を作ることが必要です。
そのために大切なのは、過去や親御さんではなく、ご自身の内面をしっかり見つめ直すことが必要です。

向き合う時に考えるのは、自分の好きなもの、心地よいと感じるものです。
複雑に考えず、リラックスして行ってみて下さいね。

自分1人で内面と向かい合うのは少し不安、やり方がよく分からない、という方はカウンセリングを受けられることをお勧めします。より幸せに、しなやかな毎日があなたを待っていますよ。