~すぐに同意してしまって、あとから後悔してしまうあなたへ~
「あの映画、面白かったよね」
「あのお店、あんまりおいしくないよね」
こんな問いかけをされたとき、思わず
「私もそう思う」と
即座に同意してしまっていませんか?
相手の気を悪くしたくない、嫌われたらどうしよう、気まずくなったら嫌だな・・・
そんな判断の上で返事をされている方が殆どかとは思いますが、中にはご自身で判断をしているという自覚すらないままに同意してしまう方も見受けられます。
でも、「そうは思わない」「私は違うな」なんて言いにくい!
今回は、そんな方へ決定版の解決策をお届けします。
相手をより深く知ろう!
「同意を求められているのに、相手を知る?」
疑問に思われるかもしれません。
とはいえ、人は自分の事を話したいもの。
自分の話を聞いてほしい時に、あえて他人に話を尋ねた経験はありませんか?
自分の意見を一旦脇において、話題を一旦相手に振りはしても、聞き返されたら嬉しいもの。
あなたが尋ねたら、きっと喜んで答えてくれるでしょう。
そこで、まずは相手の意見を沢山聞いてみましょう。
映画ならどこが、どんなふうに面白かったのか。
普段はどんなジャンルの映画をみているのか。
人気店のメニューであれば、事前の予想とどう違っていたのか。
お店の雰囲気や店員さんの様子、どれぐらい混雑していたかを聞いてもいいかもしれません。
また、そこからご本人の普段好きな食べ物などに話が発展する事もあるでしょう。
具体的に何て言ったらいいの?
具体的にはどんな風に訊ねたらよいのでしょう?
例えば、映画や飲食店の話題が出たなら、
「さっそく観に行ってきたんだね?混雑してなかった?」
「あの人気メニュー、売り切れになる前に食べられたんだ。凄いね!」
などと、相手の方に水を向けてみましょう。
「で、あなたは?」
なんて即座に聞き返す人はまずいないと思われます。
意外なポイントなのが、「面白い・美味しい」などの感想ではなく、別の面を聞いても大丈夫、というところです。
映画館の例なら、意外と空いてた、いい席は取れなかった、等の話題から、自然と内容に話が変化してゆくでしょう。
飲食店の話なら、最後の1人でラッキーだった、なんて話で盛り上がるかもしれません。
そんな会話を続けてゆくと、
「その映画のどこを、どうして面白いと思ったのか」
「そのメニューが美味しかったのか、美味しくなかったのなら具体的にどこが不満だったのか」
という相手の具体的な話が出てくることでしょう。
この「具体的な点」に注目するのがコツです。
すると、返事の仕方にバリエーションが生まれます。
ご自身が返事をするタイミングに気を付けることを2つ、お伝えしますね。
①2択でなくても構わない
同意を求められているように感じる質問でも、「はい」か「いいえ」の2択で返事をする必要はありません。
「この部分では同意するけど、こちらの部分はちょっと違うかな」
そんな返事をすることだって可能です。
更に、相手の「面白いと感じた理由・美味しくないと感じた理由」を知っていると、返事の仕方にも深みが生まれます。
「私は違う!」とだけ伝えてしまうと、なんとなく角が立つのでは?と不安になったりするかもしれませんが、細かなニュアンスが加わる事で、伝える側にも、伝えられる側にも安心感が残ります。
「うーん。映画のこの部分は迫力があって、私も面白く感じたけど、実はこのシーンは苦手だったかな。」
そんな深みのある返事は、相手との距離も縮めてくれるきっかけにもなり得ます。
②返答を避けたっていい
「答えたくありません!」という返事ではありませんよ。^^;;
「あなたはそう思うのね。」という返事をしっかり伝え返す、という方法です。
相手の質問に答えなくても、相手の話や感想をじっくり聞いてあげるだけで、充分に会話として成立している場合も多々あります。
映画の例なら、
「あー、そのシーンが一番響いたのね。」
食事の話なら
「確かに、味付けは美味しくても食感がいまいちだと不満だよね。」
といった感じです。
それでもなお、ご自身の感想を求められるなら、「今は即答できない」「すぐには頭の中で話がまとまらない」などと返事をすればいい事です。
実は、即答しない、というのは会合などの席で使うには充分有効な手段だと言えます。
ご自身では優柔不断に思われないか心配かもしれませんが、「思慮深い人」と感じる人もいるからです。
何故、この方法が有効なの?
①なぜ、同意癖があるのか~即答してしてしまう理由~
まずは、ご自身がなぜ「同意の即答してしまうのか」を知っておきましょう。
「相手に嫌われたくない」
「相手の表情が曇るのが恐い」
意識する・しないに関わらず、そんな気持ちが働いているのが最も多い理由です。
HSPさんなら、相手の表情が曇る、という経験を何度も積んでいるので、「曇らせたくない」という心理が働く上に、質問を投げかけられた時点で「同意を求めているな」と相手の気持ちをおもんばかってしまいます。
また、アダルトチルドレンや大人の愛着障害の方は、「相手に嫌われたくない」という無意識の働きが大いに関係しています。常に「相手の要求に答えないと愛してもらえない」「相手の希望通りの自分ではないと認めてもらえない」そんな不安を抱いていると、反射的に相手の意見に同意してしまいます。
②相手の立場から考えてみると・・・
しかし、ここで、同意を求める側の真意を考えてみましょう。
実は、単に自分の意見や感想を話したいだけ、という場合が殆どなのです。
いきなり自分の話を言っては気が引けてしまうので、形式上の礼儀として、「あなたはどう思う?」と聞いてくれている場合が多いのです。なので、「あっ、私の事を気遣ってくれているんだな」と思い直せば、少し安心した気分になれると思います。
また、会議など重要な場面で味方を増やして多数を維持したい、という目論見があって同意を求められるシーンもあるかとは思います。そんな時でも、相手の真意を聞いてからなら全てに同意することもありませんし、先ほどお伝えしたように返答を後回しにする、という作戦を取る事が出来ます。
「返事の後回しって嫌われそう」と思うかもしれませんが、「しっかり考えていますよ」、というアピールにもなります。あなたの評価を高めてくれる行為でもあるのです。
まとめ
今回は、相手に同意癖がある方の解決法をお伝えしました。
解決策としては、「相手を知る事」でしてね。
まずは相手の気持ちを色々な方向から尋ねて、しっかり話を聞いてあげて下さい。
その後で出来、ご自身が返事をする方法としては
①2択をでなくても構わない
②返答を避けたっていい
でしたね。
即答して同意してしまう気持ちの裏には、相手をおもんばかる気持ちの他に、相手に嫌われたくない心理が隠れている事もあります。一度、この気持ちとゆっくり向かい合う事も、ご自身の成長にとても役立つことですよ。
また、即答を避ける事により、会議などの多数派に無理に巻き込まれる回数も減ってきます。
どうぞ応用してみて下さいね。
専門家と一緒に練習してみたい、同意癖の裏に隠されたご自身の気持ちを見つめ直してみたい、そんな方はどうぞお気軽にご相談下さいね。
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